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1996 Fiscal Year Annual Research Report

罹患同胞対法を用いた虚血性心疾患・本能性高血圧の責任遺伝子の同定

Research Project

Project/Area Number 08283201
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

濱口 秀夫  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (00091918)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 公子  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90215319)
有波 忠雄  筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (10212648)
Keywords罹患同胞対法 / QTL法 / 高コレステロール血症 / ApoAI / CIII / AIV遺伝子クラスター / LDLレセプター遺伝子 / LPL遺伝子
Research Abstract

高コレステロール血症は虚血性心疾患の基礎疾患として重要であり、一般集団中での頻度も高い。高コレステロール血症の大部分は多因子性であり、その責任遺伝子は一部しか同定されていない。本年度は、家系の試料を用いて多因子性高コレステロール血症の責任遺伝子のマッピングを行うことを目的とした。
高コレステロール血症の児童を発端者とする85家系106同胞対を対象として、脂質代謝に関与する遺伝子(LDLレセプター、ApoB、apo(a)、ApoCI/CII/Eクラスター、ApoAI/CIII/AIVクラスター、VLDLレセプター、LPL)を候補遺伝子とし、これらの遺伝子と血清コレステロール値の個体差との関係を量的形質遺伝子座マッピング法(QTL法)により分析した。その結果ApoA-I/CIII/AIV遺伝子クラスター領域と血清コレステロール値の個体差との間に強い連鎖が観察された。(P=0.0001)。この領域の近傍の遺伝マーカーを分析したところ、ApoA-I/CIII/AIV遺伝子クラスター領域から離れるにつれて連鎖は弱くなった。このことはApoA-I/CIII/AIV遺伝子クラスター領域またはその近傍には、血清コレステロール値の個体差に関わる遺伝子座と変異が存在することを示唆している。次に、高コレステロール血症の罹患同胞26対について、罹患同胞対法を用いて高コレステロール血症と上記の候補遺伝子との連鎖を分析したところ、LDLレセプター(P=0.0001)、LPL(P=0.006)、ApoA-I/CIII/AIV遺伝子クラスター(P=0.02)において連鎖が観察された。以上の結果は、血清コレステロール値の個体差に関係した頻度の高い遺伝子がApoA-I/CIII/AIV遺伝子クラスター領域に、また頻度は高くないが作用の比較的高い高コレステロール血症の責任遺伝子がLDLレセプターおよびLDL遺伝子領域に存在することを示唆している。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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