1996 Fiscal Year Annual Research Report
OECD国際成人リテラシー調査に対応した成人学習調査に関する研究
Project/Area Number |
08300016
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
梶田 美春 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (30110092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 良 国立教育研究所, 国際研究・協力研究部・国際研究協力室, 室長 (30141980)
鬼頭 尚子 国立教育研究所, 生涯学習研究部・社会教育研究室, 研究員 (00290859)
澤野 由紀子 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習体系研究室, 主任研究官 (40280515)
田中 雅文 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習体系研究室, 室長 (10217078)
山本 慶裕 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習開発・評価研究室, 室長 (50135646)
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Keywords | OECD / 生涯学習 / リテラシー / 成人の学習能力 |
Research Abstract |
本研究は、OECD加盟諸国において「万人のための生涯学習」が目標に掲げられている中・国際的比較研究として成人の学習能力に関する調査が行われている事実に着目し、日本の生涯学習政策立案においてこの種の調査の果たす役割、方法論の有効性と意義を探ることを目的とした研究である。具体的には、次の調査研究を行う。(1)政策立案資料としての成人の学習状況の国際的かつ科学的指標案の作成を行う。(2)成人の学習状況の国際的な指標として、OECDが中心となって行っている国際成人リテラシー調査(IALS、第1回1994年、第2回1997年予定)を参考とし、その調査に対応した日本版調査票を作成し、成人学習調査の方法に関する研究を行う。(3)成人学習調査の方法の検討のため、調査票検討のための集団面接調査を行い、その結果と妥当性を検討することにより、日本語版調査の試案を作成する。以上の研究を行うことにより、我が国における生涯学習施策の今後の方向性を考える示唆とする。 平成8年度は、OECD国際成人リテラシー調査に対応した日本語版調査試案を作成する。調査票の妥当性を検討するための調査を企画・実施するため、専門研究者会議を国立教育研究所生涯学習研究部内に組織し、調査全体の計画及び推進の任にあたる。平成8年度は具体的には次の3つの作業を行った。 第1に、日本で実施する成人学習調査調査票を作成するために、1994年度に実施されたOECD第1回国際成人リテラシー調査の結果を分析しながら、同第2回調査の調査票を翻訳した。第2に、調査の企画・実施のための専門研究者会議を組織し、調査全体の計画を設計した。第3に、日本語版調査票試案を検討し、調査票試案を完成した。
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