1996 Fiscal Year Annual Research Report
中尊寺を中心とする奥州藤原文化圏の美術工芸品に関する総合的調査研究
Project/Area Number |
08301005
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Section | 総合 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有賀 祥隆 東北大学, 文学部, 教授 (20133613)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 寛 東京国立博物館, 資料部研究指導室, 室長(研究職) (70161114)
梶谷 亮治 奈良国立博物館, 学芸科美術室, 室長(研究職) (40152649)
浅井 和春 青山学院大学, 文学部, 教授 (60132700)
伊東 史朗 京都国立博物館, 京都文化資料研究センター, 室長(研究職) (90132703)
水野 敬三郎 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (50015228)
|
Keywords | 中尊寺 / 平泉 / 奥州藤原氏 |
Research Abstract |
奥州藤原文化は、近年の発掘調査や研究の進展によって、その質的水準の高さが明らかにされ、あらためて歴史界の注目を浴びている。本研究は、これをふまえ、中尊寺所蔵文化財を精査するとともに、奥州藤原文化圏(平泉を中心とする陸奥、出羽、常陸の北辺を含む地域。現在の東北六県と茨城県北部)に視野を広げ、各地に遺る主として12世紀の美術工芸品を総合的に調査することにより、あらためて奥州藤原時代美術文化の影響範囲やその性格、同時期の京都を中心とする院政期文化とのかかわりなど、多角的な面からその実質を明らかにしようとするものである。 初年度となる平成8年度は、以下の作品について調査を実施した。 1、彫刻(1)全良寺所蔵 重要文化財・銅造阿弥陀如来坐像1躯 (2)道川神社所蔵 木造毘沙門天立像1躯/木造不道明王立像1躯/木造愛染明王坐像1躯/木造金剛夜叉坐像1躯 (3)小沼神社所蔵 木造十一面観音菩薩立像1躯/木造聖観音菩薩立像1躯 (4)慈恩寺所蔵 重要文化財・木造阿弥陀如来坐像1躯/木造文殊菩薩座像1躯-木造普賢菩薩坐像1躯 ほか (5)中尊寺大長寿院所蔵 阿弥陀如来坐像1躯 2、絵画・書跡(1)中尊寺大長寿院所蔵 重要文化財・紺紙著色金光明最勝王経金字宝塔曼茶羅図第1、4、10幀計3幀 3、工芸(1)中尊寺大長寿院所蔵 国宝・螺鈿八角須弥壇1基 (2)中尊寺地蔵院所蔵 国宝・孔雀文馨(建長二年正月日施入在銘)1面 (3)中尊寺金色院所蔵 国宝・中尊寺金色堂堂内具の内 木造天蓋1面/螺鈿平塵案2基/馨架1基(附 孔雀文馨1面)/金銅幡頭1面/金銅華鬘1面 ほか
|