都市社会計画とまちづくりの社会的基盤に関する経験的研究

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08301021
• Research Institution: Kanto Gakuin University
• Principal Investigator: 橋本 和孝 関東学院大学, 文学部, 教授 (90198672)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 初澤 敏生 福島大学, 教育学部, 助教授 (10211476) ; 竹村 祥子 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (20203929) ; 吉瀬 雄一 関東学院大学, 文学部, 助教授 (80191568) ; 大久保 武 東京農業大学, 農学部, 助教授 (80233071) ; 吉原 直樹 東北大学, 文学部, 教授 (40240345)
• Keywords: 都市社会計画 / まちづくり / 社会計画論 / 都市社会学 / 都市景観行政 / 都市計画 / 自治体計画 / 空間論

Research Abstract

本研究は、<まちづくり>や「都市社会計画」の社会的基盤について、理論的・経験的方法を用いて解明しようとするものであり、都市景観行政とまちづくりの先進例として知られている盛岡市を対象に上記課題に接近しようというものである。
平成9年度の重点課題は次の2点である。第1に、調査対象地である盛岡市について研究会のメンバーによって予備調査を行なうこと。第2に、予備調査結果を整理し分析するとともに、次年度以降の実態調査の集計の準備をすすめること、である。
以上の課題を達成するため、我々は第1に、2回にわたる全体研究会を実施し、予備調査の課題を議論し、その結果について分析・共有した。
第2に、盛岡市および調査関係者から情報・知識を得ることで、予備調査を実施した。その結果盛岡市の都市景観行政の出発点は昭和45年の第25回国民体育大会(岩手国体)を契機としていることが明確化した。
第3に、盛岡市の社会的基盤を検討するため、専門研究者から近江商人が盛岡城下町形成とその後のまちづくりに果たした役割に関する情報・知識を得るとともに、資料収集に努めた。
海外の専門研究者と討議することは出来なかったが、本年度の研究を通じて来年度の実態調査の準備が調いつつあるといえる。