1997 Fiscal Year Annual Research Report
学芸複合構造体(コーパス)としての寺院経蔵の綜合的研究-高山寺の場合を例として
Project/Area Number |
08301038
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石塚 晴通 北海道大学, 文学部, 教授 (10002289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 信 北海道大学, 文学部, 助手 (60291994)
月本 雅幸 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (60143137)
沼本 克明 広島大学, 教育学部, 教授 (40033500)
小林 芳規 徳島文理大学, 文学部, 教授 (10033474)
築島 裕 日本学士院, 会員 (60011277)
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Keywords | 高山寺 / 寺院経蔵 / 学芸複合構造体 / コーパス / データベース / 電子テキスト / 明恵 / 高山寺資料叢書 |
Research Abstract |
高山寺経蔵本のデータベース化により、平安・鎌倉時代の諸学・諸芸が形作る相互依存関孫(学芸情報ネットワーク)を現経蔵本及び旧蔵本から再現することを目的とし、現地における原本の実地調査を二度に亘り(平成9年7月、平成10年1月)実施した。その成果として、『明恵上人資料第四』(高山寺資料叢書第十八冊)を東京大学出版会より刊行し、その過程において、古典籍の電子テキスト化に関する重大な進歩があった。さらに、経蔵より流出して各家に分蔵される旧蔵本について、東京博物館・東洋文庫・金沢文庫等、全国の所蔵先を調査し、書誌データを収集、必要に応じ、原本の写真撮影を行った。また、高山寺経蔵本の資料紹介・研究が多くなされている「高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集」(昭和56〜平成8年度分16冊)及び「訓点語と訓点資料」(1〜100輯)から研究資料を抽出し、データベースを作成した。本年度も昨年度に引き続き、各研究者のもとにおけるコンピューター環境を整備し、互いに緊密な連絡・協力体制を確立することにより、構築されたデータベースを活用し、文献の相互依存と継承の調査研究を推進した。さらに、その成果を国際的な場において公表すべく、研究代表者石塚は国際敦煌学研討会(於中国・抗州大学)にて、高山寺資料より帰納された漢字字体の研究発表を行なった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 築島 裕: "日本の漢文訓讀研究の回顧と展望" 〓〓〓諸民族〓文字(アジア諸民族の文字). 195-213 (1997)
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[Publications] 築島 裕: "南海寄帰内法伝の訓説の伝流について" 東京大学国語研究室創設百周年記念国語研究論集. 384-404 (1998)
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[Publications] 石塚 晴通: "Xundu-reading of Chinese texts among the people of Asia" 〓〓〓諸民族〓文字(アジア諸民族の文字). 231-240 (1997)
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[Publications] 小林 芳規: "敦煌文献に加点された角筆の符号と注記及び本邦の古訓点との関係" 訓点語と訓点資料. 100輯. 22-44 (1997)
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[Publications] 月本 雅幸: "東京大学文学部国語研究室所蔵の古訓点資料から" 東京大学国語研究室創設百周年記念国語研究論集. 369-383
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[Publications] 大槻 信: "講式の言語-ナ无尽院舎利講式-" 国語国文. 66-4. 1-14 (1997)
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[Publications] 石塚晴通, 他: "明恵上人資料第四(高山寺資料叢書 第十八冊)" 東京大学出版会, 486 (1998)
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[Publications] 沼本 克明: "日本漢字音の歴史的研究-體糸と表記をめぐって-" 汲古書院, 1245 (1997)