1997 Fiscal Year Annual Research Report
市場、製品、顧客に関連する会計測度の理論的・実証的研究:-研究開発、マーケティングおよび物流等に関わるレベニュー・ドライバーとコスト・ドライバー-
Project/Area Number |
08303014
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Research Institution | Nihon University, School of Commerce |
Principal Investigator |
田中 隆雄 日本大学, 商学部, 教授 (40089082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 恵一 早稲田大学, 商学部, 助教授 (60218443)
小倉 昇 東北大学, 経済学部, 教授 (10145352)
浅田 孝幸 大阪大学, 経済学部, 教授 (10143132)
小林 啓孝 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (40062187)
辻 正雄 早稲田大学, 商学部, 教授 (20063787)
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Keywords | マーケティング・コスト / 研究開発費の管理 / レベニュー・ドライバー / 顧客価値 / 顧客満足 / 収益の管理 / 会計測度 / コスト・ドライバー |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本はもちろんのこと海外においても、これまでほとんど研究されていない新製品開発、マーケティング、流通などの活動に関連した、収益、コスト、利益の管理について理論的、実証的に研究することである。 (1)こうした目的を達成するために、研究の基本的視角を従来のように製造原価あるいは供給者側に置くのではなく、消費者ないし顧客の立場に置き、分析のキ-概念として、顧客価値、顧客満足を採り入れた。 (2)さらに、利益の変動要因を従来のコスト削減に限定せず、収益の側面から分析することの重要性に着目し、収益を変動させる要因としてレベニュー・ドライバーという新しい概念を構築し、レベニュー・ドライバーの構成要因、その測定方法について、仮説を提起した。 (3)マーケティング・コストの管理、研究開発費の管理について、わが国企業の実態を明らかにするため、有力企業20数社のインタビュー調査を実施し、その分析を昨年に引き続き雑誌に公表した。 (4)加えて、東証1部上場企業約1,200社を対象に、マーケティング・コストの管理および研究開発費の管理に関する2種類の郵送によるアンケート調査を実施し、251社から回答を得た。その結果、マーケティング。コストや研究開発費の管理については、確立された管理システムを持つ企業は予想以上に少ないことが判明した。しかしながらその反面、この種の会計情報に対するニーズがきわめて高いことが解った。調査の中間報告を、日経NEEDSによる販売費・一般管理費の分析とあわせて、雑誌『企業会計』97年8月号で公表した。 (5)最終報告書の予備的なとりまとめを、日本会計研究学会の会員に配布し、同学会の97年度年次大会で口頭報告を行い、高い関心と好意的な評価を得た。 (6)最終報告書のより詳しい内容については、1998年夏までに、単行本『市場、製品、顧客に関する会計測度』(仮題)として中央経済社から刊行する。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 田中隆雄: "研究開発投資・広告投資と裁量コストの管理" 企業会計. 49・8. 18-25 (1997)
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[Publications] 辻 正雄: "販売費および一般管理費に関する実証分析" 企業会計. 49・8. 57-65 (1997)
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[Publications] 小林啓孝: "小売業の戦略会計" 企業会計. 50・2. 116-122 (1998)
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[Publications] 浅田孝幸: "競争優位性と研究開発活動の管理会計" 企業会計. 49・8. 40-50 (1997)
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[Publications] 小倉昇・高橋史安: "マーケティング費・販売費・研究開発費等に関する実態調査" 企業会計. 49・8. 66-75 (1997)
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[Publications] 長谷川恵一: "ブランド・マーケティングとブランド価値の測定" 企業会計. 49・8. 33-39 (1997)
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[Publications] 田中隆雄: "管理会計の知見" 森山書店, 358 (1997)
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[Publications] 田中隆雄編著: "市場、製品、顧客に関する会計測度(仮題)" 中央経済社, 380 (1998)