1997 Fiscal Year Annual Research Report
橋梁用高性能鋼の開発とその高度利用技術に関する研究
Project/Area Number |
08305014
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三木 千寿 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘石 和雄 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (80227107)
森 猛 法政大学, 工学部, 教授 (10157860)
藤井 堅 広島大学, 工学部, 助教授 (60127701)
増田 陳紀 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (00016700)
三上 市蔵 関西大学, 工学部, 教授 (80067636)
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Keywords | 高性能鋼 / 高強度鋼 / 疲労強度向上 / 破壊靱性 / CTOD / 脆化 |
Research Abstract |
・高性能鋼の橋梁への適用の可能性を検討することを目的として、高強度鋼の適用可能性を検討した。ここでは、鋼材の降伏点と鋼重との関係を、立体FEM解析より限界状態設計法に基づいて検討した。その結果、高強度鋼を用いることにより鋼重を減少させることができるが、疲労がクリティカルになるために、ある程度の高強度になるとそれ以上の高強度鋼を用いても鋼重の低下はなく、高強度鋼を有効に活用するためには、溶接継手部の疲労強度を向上させることが重要であることを示した。 ・高強度鋼(9000MPa)を用いた溶接継手部の疲労強度向上を目的として、溶接継手試験体、及び大型桁試験体をに対して溶接止端部処理(TIG処理、ハンマーピ-ニング処理、グラインダー処理)を施し疲労試験を行い、軟鋼やこれまで研究が行われてきた高強度鋼(570MPa級)と同様に疲労強度向上効果があることを明らかにした。 ・地震時に大きな塑性歪みを生じても、破壊靭性が低下しない耐震性の優れた鋼材の検討を行うことを目的として、種々の鋼材を用いてCTOD試験を行った。その結果、引張塑性歪み、圧縮塑性歪みともに、鋼材の破壊靭性を低下させ、また遷移温度を上昇させるが、特に、圧縮塑性歪みの方がその効果が大きいという結果が本検討で用いた鋼材全てに対して得られた。また、塑性歪みの低下を鋼材の製造過程、添加元素等から検討した。
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Research Products
(1 results)