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1996 Fiscal Year Annual Research Report

近世東山の景観構成諸要素に関する文献的研究

Research Project

Project/Area Number 08305028
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Section総合
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

永井 規男  関西大学, 工学部, 教授 (00067604)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡 佳子  大手前女子大学, 文学部, 専任講師 (50278769)
下坂 守  京都国立博物館, 普及室, 文部技官 (10150038)
谷 直樹  大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (40159025)
日向 進  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (60111994)
Keywords東山 / 近世 / 景観 / 建仁寺 / 妙法院 / 門前町 / 町家普請願 / 宅地開発
Research Abstract

平成八年度は建仁寺の妙法院の東山の景観にかかわる文書の調査を行った。建仁寺では、建仁寺前町関係の文書と絵図を中心に調査を進め、門前町関係では家屋普請願文書約2、500点と建仁寺境内および門前地域の近世絵図約120点などを調査撮影し、また本山事務日記である参暇日記を調査した。普請願文書は建仁寺門前地域の町家の普請願で、江戸時代中期のものが大多数をしめている。これらは折紙式になっていたが、保存状態が悪く写真撮影を可能にするまでに多大の手前を必要とした。しかし、ほぼすべての普請願文書を年内にマイクロフィルムに撮影することができた。現在、これらは紙焼したものによってが町別および年次順に整理中である。また寛永20年から明治初期の間に作成された門前関係絵図も調査撮影し、それらにもとづいて門前地域の開発状況の様相をほぼ明らかにした。建仁寺門前領は北は四条通り、南は四条通り、西は賀茂川、東は東山にわたって散在しているため、建仁寺関係の資料によってこれらの地域内のことがほぼ知ることができ、この地域の近世における景観の変遷をかなりの細部にわたって明らかにできる見通しがついた。とくに家屋普請願文書が門前地区での宅地開発と住宅化の過程を細部に及んで復原することを可能にするものと考えられる。
建仁寺についで妙法院の文書調査にも着手した。江戸時代の五條以南は妙法院領が多いため、この地域の景観資料を採集することを目的としている。ただ妙法院には近世文書の目録がなく、目的とする資料の有無すら明らかでないので、本年度は近世関係文書の所在調査を行うのにとどまっている。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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