1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08305030
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Section | 総合 |
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 崇 九州工業大学, 工学部, 教授 (20112360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
月橋 文孝 東京大学, 大学院, 助教授 (60155348)
河原 正泰 熊本大学, 工学部, 教授 (60145282)
前田 正史 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70143386)
大石 敏雄 関西大学, 工学部, 教授 (80026145)
藤澤 敏治 名古屋大学, 大学院, 教授 (20115629)
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Keywords | LCA / リサイクル / ネットワーク / ベースメタル / レアメタル |
Research Abstract |
LCA評価の基盤となる金属素材のリサイクルプロセス技術については主に鉄、アルミニウム、銅、亜鉛のいわゆるベースメタルについて分担し、調査研究を進めている。 たとえば鉄については、アンモニア水溶液を用いた鉄スクラップ中の銅の選択浸出による脱銅、またモータースクラップについては製鉄所の酸洗廃液を利用した鉄分の溶解による銅線の回収について検討されている。アルミニウムのリサイクルは鉄、シリコンの混入が問題でその除去について調査研究を進めている。銅については酸化精製を想定し、Cu20基スラグの不純物除去能に関する熱力学的解析、またそのスラグの物性値の測定など実用化を目指した研究が進んでいる。亜鉛はまた主に製鋼ダストの処理について乾式、湿式いずれのプロセスにおいても問題となるハロゲンの挙動について調査と熱力学的解析が行われている。このように現在各種金属元素のリサイクルプロセスに関する研究については着実な進行を見せている。ネットワークの構築については、パソコン等ハードの整備はすでに終わり、メンバー間の情報交換は非常に迅速に行えるようになった。現在はまだメンバー間の情報交換のみであるが、できれば本年度中に1つのサーバーで情報の一元的管理を行う予定である。 LCA評価に関するデータベースの作成は、まだ検討に入ったばかりでこれからの仕事である。我々の目指しているのは従来のLCA評価に対し、今回の研究で開発されるであろうリサイクルプロセスが実施されることを考慮した評価を行う予定であり、いわばリサイクルプロセスのLCA的評価システムの確立である。そのためある程度その基盤となるリサイクルプロセスの確立が先に必要となる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 前田正史: "金属材料のリサイクルプロセスについて" まてりあ(日本金属学会会報). 35・12. 1281-1282 (1996)
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[Publications] 中村 崇: "アルミニウムのリサイクルプロセス" まてりあ(日本金属学会会報). 35・12. 1290-1293 (1996)
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[Publications] 藤澤敏治: "銅のリサイクルプロセス" まてりあ(日本金属学会会報). 35・12. 1294-1297 (1996)
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[Publications] 山口 周: "亜鉛のリサイクルプロセス" まてりあ(日本金属学会会報). 35・12. 1298-1302 (1996)
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[Publications] 大石敏雄: "鉛のリサイクルプロセス" まてりあ(日本金属学会会報). 35・12. 1303-1306 (1996)
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[Publications] 河原正泰: "アンモニア性水溶液を用いた金属の再生プロセス" 資源・素材'96(資源素材学会分科会資料). C-(6)-5. 67-70 (1996)