1998 Fiscal Year Final Research Report Summary
Project/Area Number |
08306002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
作物学
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
塩谷 哲夫 東京農工大学, 農学部, 教授 (60226107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐合 隆一 茨城大学, 農学部, 助教授 (30261746)
滝川 具弘 筑波大学, 農林学系, 助教授 (00236382)
伊藤 道秋 新潟大学, 農学部, 教授 (20001464)
石川 駿二 東京農工大学, 農学部, 助手 (70014967)
富永 達 京都府立大学, 農学部, 助教授 (10135551)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Keywords | 雑草の生態 / 畑地雑草 / 樹園地雑草 / 牧草地雑草 / 外来雑草 / 発生雑草草種 / 発生消長 / 雑草データベース |
Research Abstract |
1.27大学が参加して、3年間にわたって附属農場内の樹園地、牧草・畑地、野菜畑における雑草の発生種ならびに出芽、開花、結実、枯死の発生消長を調査した。 このような全国をカバーした雑草調査は1940年代における笠原の研究以来の画期的なものである。現在まで('97年度までの集計)のところ188草種を確認した(笠原調査の約1/2)。 2.圃場の作目・作物による雑草管理の方法による違いが、草種の構成に大きな影響を与えていることが明らかである。このことを多年草雑草の発生率として表すと、野菜畑作圃場20〜25%、採草地31.5%、樹園地43.3%である。また半世紀前と最も大きな違いは、当時未確認であり、今日新たに確認された雑草のほとんどが帰化雑草である。 一方かっては主な雑草として指摘されていた雑草の中で、今回認められなかった草種もかなりの数にのぼった。さらに気象の変化として(主とした温暖化)が草種の地理的な分布ならびに発生消長にかなりの影響を与えていることが明らかとなった。暖地草種が北上したり、冬雑草が周年化したりしていることが確認された。 3.これらの膨大な調査データは圃場の諸属性を踏まえたデータベースとして構築中であり、研究グループの研究者にも提供して、雑草発生と地域、作目、作物、圃場管理等の諸条件との関連の分析等に活用することができるようになる。 4.子実や異なる生育ステージの状態を把握できる雑草の写真を150種程度収集した。
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[Publications] 猪谷富雄、他4名: "サンドイッチ法による雑草および薬用植物のアレロパシー活性の検索"雑草研究. 43(3). 256-266 (1998)
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[Publications] 佐合隆一、他1名: "雑草草生園における土壌処理剤の使用適期"農作業研究. 33(1). 3-9 (1998)
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[Publications] 佐合隆一他2名: "茎葉処理除草剤とポリマルチ法での雑草発生抑止力の比較"第9回関東雑草研究講演要旨. (1997)
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[Publications] 佐合隆一他1名: "不耕起条件における雑草管理方法と残存雑草の変化"農作業研究. 32. 91-92 (1997)
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[Publications] 橋本直樹他2名: "耕起起の有無と施肥の違いが雑草と作物に及ぼす影響"農作業研究. 32. 95-96 (1997)
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[Publications] 小松崎將他2名: "自生クローバーを利用した持続的作物生産モデルーサブ、クローバの自生化とデントコーン作の耕うん方法、時期"農作業研究. 33. 79-80 (1998)
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[Publications] 塩谷哲夫他10名: "畑地及び樹園地草における雑草の種類と生態をめぐって"平成11年度全国附属農場協議会春季全国大会. 1-24 (1999)
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[Publications] 瀧川具弘: "雑草データベース用ソフトウアの開発"農作業研究. 35(別1). (2000)