1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08308012
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
守屋 誠司 山形大学, 教育学部, 助教授 (00210196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 泉 群馬大学, 教育学部, 助教授 (80261824)
高田 彰 山梨大学, 教育学部, 教授 (80197095)
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Keywords | 数学教育 / 遠隔教育 / 情報化社会 / 双方向通信 / CCV教育システム / マルチメディア |
Research Abstract |
現在は,異地点の教室間を通信回線で結び,協同学習を行えるようになった。日本の場合は,児童数30名程度で行われる一斉授業を基盤におき,異文化の交流を通して創造力の育成を目的にする遠隔教育を考える必要がある。そのために必要な機器のシステム化(CCV教育システム)と教育内容の開発を行った。CCV教育システムは,市販のTV会議システムを教育用に改良したもので,通常の教室の明るさで80インチスクリーンに精彩に投影できるプロジェクタ,音声を収録するための天井マイク,3台のTVカメラ,書画台カメラ,タッチパネル式の児童を写すためプリセットカメラ,パソコンTV会議システム等によって,システム化された。教育内容では,算数の「ケント紙で作ろう(立体)」,「北風と亀(速さ)」,「位置の学習」,「問題作り(文字式)」,「置物づくり(曲面)」,「刺繍画を作ろう(曲線)」が開発された。1996年4月より山形大学教育学部附属小学校と山梨大学教育学部附属小学校とをINSネット1500とINSネット64で結び遠隔協同学習実験を開始した。実験では以下のことが確認できた。 (1)新たに開発されたプロジェクタは,鮮明度,色彩,動きの表現などの点火ら,30人程度のクラスの協同学習に十分に役立つ。 (2)協同学習は,児童の創造力の育成と,クラスの創造的活動に大変役立つ。 (3)協同学習に馴染みにくいと予想される数学で大きな成果を得た。これから,他教科での大きな成果も予想される。 (4)協同学習の教育内容は,総合教育に大変役立つと考えられる。むしろ,交信授業を中心にすると,社会や国語,図工,算数の総合教育にならざをえない。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小泉寿男・太細孝・横池清・守屋誠司・白鳥則郎: "創造性助長を目指す遠隔協同授業システムの方式と実験結果" 電子情報処理学会「信学技報」. Vol.96・No.148. 67-74 (1996)
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[Publications] K.Yokochi,I.Nishitani: "CCV Educational System" Bulletin for Mathematics Education Stady. (Special Isse). 41-45 (1996)
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[Publications] 守屋誠司: "異地点間協同学習システムにおける教育内容の研究-曲率の指導を中心に-" Journal of the Cultural History of Mathematics. Vol.7. 104-109 (1996)
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[Publications] 守屋誠司・黒田恭史: "双方向通信を利用した新教育システムの研究" 日本教育方法学会第32回大会発表要旨集録. 47 (1996)
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[Publications] 守屋誠司・黒田恭史・横池清・他: "双方向通信を利用した協同学習システムの研究" 日本教育工学会第12回大会発表論文集. 623-624 (1996)
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[Publications] 守屋誠司・黒田恭史・横池清: "双方向通信を利用した遠隔協同学習の研究" 山形大学教育実践研究指導センター「教育実践研究」. 第6号. 61-70 (1997)