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1996 Fiscal Year Annual Research Report

自然習得による日本語学習者の習得過程に関するエスノグラフィ的調査

Research Project

Project/Area Number 08308018
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Section総合
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

田中 望  立教大学, 社会学部, 教授 (10124190)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 泉  大阪大学, 留学生センター, 教授 (30210438)
古川 ちかし  国立国語研究所, 日本語教育センター, 室長 (60190138)
斉藤 里美  東洋大学, 文学部, 助教授 (90202077)
岡崎 敏雄  筑波大学, 文芸言語学系, 教授 (00194340)
上野 田鶴子  東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (40010087)
Keywords日本語学習 / 自然習得 / エスノグラフィ / 参加型活動調査 / 多文化主義 / 共生社会
Research Abstract

本年度の調査は、研究代表者田中が大阪大学から立教大学に移籍したために,調査者として上田女子短期大学生をトレーニングすることが予定通り運ばず,従来から同種の調査でトレーニングが済んでいた大阪大学の大学院生と,小諸市在住の支援者による調査が主体となった.
インフォーマントについても当初の予定から,スリランカ人が1名増え,タイ人が1名減る結果となった.主たるデータ収集は結果的に5名について行ったが,調査の過程でインフォーマントの友人などが雪だるま式に増え,最終的にはスリランカ人8名,タイ人6名,フィリピン人4名にインタビューを行った.
参加型活動調査participatory action researchの活動としては,リンゴ狩パーティー(11月3日)などの外国人女性と支援者の企画によるパーティの他に,小諸市主催の町おこしフードまつり(11月17日)へエスニック料理を持って参加するなどが行われた.
このような調査の結果,日本語習得に関しては日本人の親(舅,姑)と同居しているか否か,パートなどの形態であっても家以外の場所での職をもっているか否かが大きく影響することがわかってきたが,とくに興味深いのは,前者の場合姑と良い関係にあるほど日本語の習得は進まず,かえって対立的であるほど日本語の習得が進む傾向が見られることである。このことは次年度以降の調査によって検証する必要があるが,言語習得と動機形成の関係(対抗的動機)の面で重要なデータである.
来年度以降は,スリランカ人女性がインフォーマントとして増えたこともあり,「農村花嫁」型の女性の調査を中心にする予定である.また,参加型活動調査の活動として,小諸市内で作業所を借りて外国人女性と日本人支援者との共同作業による家庭雑貨作りの計画が進んでいる.これはパーティー等の単発的な活動ではなく,継続的な活動となるものであり,データ収集にも有効であると期待している.

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2021-12-10  

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