1996 Fiscal Year Annual Research Report
ニアフィールドフォトニクス-ナノ空間に局在したフォトンの科学と工学-
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08355030
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河田 聡 大阪大学, 工学部, 教授 (30144439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 収 大阪大学, 工学部, 助教授 (90192674)
藤平 正道 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (40013536)
大津 元一 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (70114858)
梅田 倫弘 東京農工大学, 工学部, 教授 (60111803)
入江 正浩 九州大学, 工学部, 教授 (30001986)
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Keywords | ニアフィールド光学 / フォトン力学 / 表面プラズモン / 走査型トンネル顕微鏡 / ミ-散乱 / 光記録 / 生体分子複合体 / エバネッセント波 |
Research Abstract |
本研究では、Heisenbergの不確定性原理あるいは光の波動的性質である回折限界によって決まるべき光の空間的拡がりをはるかに乗り越えて、ナノメーター・オーダーの空間領域にフォトンを局在化させることのできる物理と、ナノ空間での物質とフォトンの相互作用の科学、そして、相互作用がもたらすエンジニアリング的アプリケーションを展開する研究プロジェクトを、我が国において、緊急に準備推進することを目的としてきた。このような目的で、 1.ナノメーターサイズの微粒子間の、近距離電磁相互作用の計測法に関する調査 2.原子スケールおよびメゾスコピックスケールの粒子間の、光学的ニアフィールドにおけるフォトンの力学的作用の解析・実験・応用研究に関する調査 3.エバネッセントフォトンによって誘起される光化学について、物質内電子とフォトン間のエネルギー・トランスファーや物質・光共鳴現象などの基礎原理と、それらの原理に基づいた光記録、光加工などへの応用技術に関する調査 を進めたきた。またシンポジウムを開催し、これらの調査結果を互いに情報交換した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Inouye: "Reflection-Mode Near-Field Optical Microscope with a Metallic Probe Tip for Observing Fine Structures in Semiconductor Materials" Opt.Commun.134. 31-35 (1996)
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[Publications] H.Kano: "Two-Photon-Excited Fluorescence Enhanced by a Surface Plasmon" Opt Lett.21. 1848-1850 (1996)
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[Publications] T.Tsujioka: "Super-Resolution with a Photochromic Mask Layer in an Optical Memory" Opt.Rev.2. 181-186 (1996)
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[Publications] M.Hamano: "Rewritable Near-Field Optical Recording on Photochromic Thin Films" Jpn.J.Appl.Phys.Pt.1. 35. 1764-1767 (1996)
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[Publications] S.Jiang: "Highly Localized Photochemical Processes in LB Films of Photo Chromic Materials by Using a Photon Scanning Tunneling Microscope" Opt.Commun.106. 173-177 (1996)
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[Publications] S.Maruo: "Enacescent-Wave Holography Using Surface Plasmon Resonance" Appl.Opt.(in press).