1996 Fiscal Year Annual Research Report
地域環境科学としての潅漑排水学における水環境研究の展望
Project/Area Number |
08356006
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
丸山 利輔 京都大学, 農学研究科, 教授 (90026451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀野 治彦 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30212202)
渡辺 紹裕 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (50175105)
三野 徹 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (10026453)
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Keywords | 潅漑排水学 / 農業生産基盤 / 地域の生活環境 / 自然環境 / 社会・文化環境 / 地域環境科学 / 自然と人間の共生 / 新しい研究方向 |
Research Abstract |
農業土木分野に属する潅漑排水学は,今大きく変化しようとしている。これまでの農業生産基盤を改良するための潅漑排水学から,地域の生活環境,自然環境,さらには社会・文化環境までもを対象とした新しい価値観に基づく水利用の分野に大きく変革しようとしている。このときにあたり,地域環境科学の一分野としての水環境研究のあり方,または上述の社会のニーズに応じた水利用技術のあり方について,同一分野に所属する研究者群が熱心に研究した結果である。 まず,約50名の第一線の研究者が,自己のこれまでの研究成果を整理し,短くまとめると共に,今後の研究の展望について各自の考え方を整理した。ついで,この各自の成果を基礎的分野(土壌物理,蒸発散,農地排水,地下水)と応用的分野(水田潅漑,畑地潅漑,農地排水,圃場整備)に分け,各部苦やごとのこれまでの研究の系譜と,今後の展望についてまとめた。 一方,新しい社会のパラダイム「自然と人間の共生」という立場から,「豊かで美しい農村空間の創出」のために,どのような地域の水利用が考えられるかを整理し,これまでの研究成果で欠落しているところ,さらに詰めなければならない点を抽出した。さらにこの点をめぐって討論会を開催し,新しい「研究課題」「研究方法」「応用分野」についての熱心な討論を行った。 以上の研究成果を約400頁に上る報告書にまとめ,全国各地の研究者・技術者に送付し,これからの新しい研究方向,「地球環境研究のあり方」についての参考に供すると共に,自由な意見を聴取することとした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 多田明夫: "農地増生による物流物質収支の変化" 農業杜牧学会論文集. 184. 13-22 (1996)
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[Publications] 諸泉利嗣: "不飽和土壌層内における熱・水分移動特性に関する理論的考察" 農業土木学会論文集. 184. 121-129 (1996)
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[Publications] 小谷廣通: "熱収支ボ-エン比法における温度・湿度分布の関数近似の条件" 農業土木学会論文集. 184. 145-152 (1996)
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[Publications] 荻野芳彦: "アラル海流域における潅漑農業の展開と環境問題" 農業土木学会誌. 64・10. 1-6 (1996)
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[Publications] 大槻恭一: "アラル海流域の気候特性と農業生産力" 農業土木学会誌. 64・10. 31-35 (1996)