1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08358023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須藤 和夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20111453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 健之 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (90011717)
豊島 陽子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (40158043)
新免 輝男 姫路工業大学, 理工学部, 教授 (80114510)
神谷 律 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (10124314)
木下 一彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30124366)
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Keywords | 分子モーター / ミオシン / 核酸モーター / キネシン / ダイニン |
Research Abstract |
細胞移動、細胞内輪送、細胞分裂、細胞分裂時の染色体移動、DNA複製、転写など力が必要なあらゆる場面で、生物分子モーターと呼ばれるタンパク質が活躍している。この分子モーターは、ATPなどに蓄えられた化学エネルギーを、数ピコニュートンという微小な力や滑り運動に変換する。その多様な機能を反映して、細胞内には驚くほど多彩な生物分子モーターが存在している。たとえば、ミオシン・ファミリーは、細胞質分裂や細胞移動に、キネシン・ファミリーは細胞内物質輸送や染色体分配に、そしてダイニン・ファミリーはべん毛運動や染色体分配に、核酸モーターはDNAの転写や複製にかかわっている。「動く」という生物にとって基本的な機能を代表するこれら生物分子モーターは、細胞生物学、生物物理学、生化学の分野で最も集中的に研究されているタンパク質となっている。こうした生物分子モーターの多様性と同一性を分子レベルで明らかにするには、どのような戦略をとるべきかを研究班を組織して検討した。
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