1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08404017
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
相良 建至 九州大学, 理学部, 助教授 (00128026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 伸夫 九州大学, 理学部, 助手 (70193208)
中村 裕之 北九州工業高等専門学校, 助教授 (70172434)
杉光 強 九州大学, 理学部, 助教授 (70037216)
中島 孝夫 九州大学, 理学部, 教授 (90037200)
森信 俊平 九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
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Keywords | 天体核反応 / ヘリウム燃焼速度 / 超新星爆発 / 生成核質量分析 / 窓なし気体標的 / ガスストリッパー / パルスビーム / 高強度炭素ビーム |
Research Abstract |
本研究の主目標は,^4He+^<12>C→^<16>O+γ反応断面積を,E_<cm>が3MeVから700keVまでの領域において精密に直接測定し,星の寿命決定に重要な300keVでの断面積を予測することにある. 今年度はまず,2個の双極電磁石,4個の4極電磁石,4個の多重電磁石,及び1個の粒子偏向電極からなる反応粒子質量分析系全系を,専用架台を製作してその上に精密に配置した.ビームコースの4極電磁石も配置換えをした.真空ダクト,散乱槽,測定槽を製作し,粒子の通る全系を高真空にした.更に各種電源,電気配線,冷却水配管,磁場電場制御系を整備した.粒子質量分離テスト装置を製作した. 九州大学タンデム加速器を用いて,世界初の加速減速強集束方式によるビーム加速テストを1MVで行い,通常加速方式より10倍高いビーム通過率を実現した.タンデム電圧発生に必要な静電荷運搬量が通常の35倍と多いので大強度ビーム加速時の負荷変動を安定制御出来る.タンデム加速器の新しい運転方法を開発した画期的なことである.さらに 加速減速できるビームエネルギーを増すため,高抵抗値の分割抵抗体を製作した. 九大独自のガス吹き込み方式に基づき,薄膜ストリッパーと共用でき実際にタンデム内に装着可能なガスストリッパーを製作した.これで上記天体核実験に必要な3-8MeVの^<12>Cビームが10pμAの大強度で得られるようになった.ビームパルス化の効率向上とパルス巾整形用チョッパーを製作した. 天体核反応ネットワーク計算で^4He+^<12>C→^<16>O+γ反応の断面積データが重い星の超新星爆発に及ぼす影響を評価した.以上をもとに上記反応断面積の測定計画を立てた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Sagara: "A plan for ^4He(^<12>C,^<16>O)γ reaction" AIP conference Proceedings. 425. 337-342 (1998)
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[Publications] K.Sagara: "Windowless gass teget for nuclear astrophysics" Proceedings of International Workshop on JHF Science. 2. 300-303 (1998)
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[Publications] N.Nishimori: "Precise experiment on n+d scatering at 12 MeV" Nucl.Phys.A. 631. 697-700 (1998)
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[Publications] M.Rayet: "S-process in massive stars:efficiency vs.metallcity" Proceedings of the 9th Workshop on “nuclear Astrophysics". 23-24 (1998)
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[Publications] F.K.Thielemann: "supernova nucleosynthesis as a tool to analyze the explosion mechanism" Proc.of 26th Int.Workshop on Gross Properties of Nuclei and Nuclear Excitations. 164-173 (1998)
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[Publications] 中島孝夫: "強収束タンデム加速器" 第11回タンデム加速器およびその周辺技術の研究会報告集. 50-55 (1999)