1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08404025
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 直 東京大学, 地震研究所, 助教授 (90156670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 修平 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30152078)
吉井 敏尅 東京大学, 地震研究所, 教授 (40012950)
酒井 慎一 東京大学, 地震研究所, 助手 (00251455)
佐藤 比呂志 東京大学, 地震研究所, 助手 (00183385)
岩崎 貴哉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (70151719)
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Keywords | アクティブテクトニクス / 反射法地震探査 / インヴァージョン・テクトニクス / 北部フォッサマグナ / 糸魚川-静岡構造線 / 変動地形 / 共通反射点重合法 / 制御震源 |
Research Abstract |
本年度の研究の結果、日本島孤で現在進行しているテクトニクス(アクティブテクトニクス)を理解するためには、特に変形量の大きな地域で、定量的な研究を実施することが重要であることがわかった。これまで主として地表付近のデータによって提出されている仮説(インヴァージョン・テクトニクス)を検討した。この仮説を北部フォッサマグナに適用し、仮説の検証に適した地域の検討を行った。 次に、北部フォッサマグナで、反射法地震探査による構造探査を行うための事前調査を行った。まず、日本国内の他の地域で行われた地震探査による研究の成果を検討した。さらに、同種の探査実験の一部に参加して、アクティブテクトニクスの研究に最適のデータ取得方法について検討した。これらの検討の結果を発表し、国外の研究成果と比較して、さらに新しい情報を得るために、「第7回大陸深部地震探査国際シンポジウム」に参加(岩崎、佐藤)した。 以上の結果に基づき、現地での地質学的・地形学的調査を行い探査測線を決定した。測線は、長野県大町市の北西部から更埴市南部まで、北部フォッサマグナを西北西-東南東方向に横断する測線(測線長20から30km)において共通反射点重合法反射地震探査を実施した。震源として、バイブロサイス4台を使用し、デジタル・テレメトリー方式の記録システムで収録した。また、地殻深部の探査のために、4発の火薬も制御震源として用いた。これらは、オフライン型デジタル記録器でも収録した。さらに、地震探査測線に沿って重力探査を実施した。既存の地表地質データのコンパイルと必要な補足調査を行って、反射断面の解釈に必要な地質データを収集した。同時に、第四紀後期の平均変位速度を明らかにするために糸魚川-静岡構造線周辺で変動地形の調査を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Sato,H.,Hirata,N.,et al.: "Seismic reflection profiling across the seismogenic fault of the 1995 Kobe earthquake,southwestem Japan" Tectonophysics. (in press). (1996)
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[Publications] 佐藤比呂志: "日本列島のインバージョンテクトニクス" 活断層研究. 15. 128-132 (1996)
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[Publications] Iwasaki,T.,S.Sakai,et al.: "Crustal Structure in the Central Part of Hokkaido Island,Northem Japan,Determined by Seismic Refraction Profiling" 7 the Intermational Symposium,Deep Seismic Profiling of the Continents. 77 (1996)
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[Publications] Sato,H,N.Hirata,T.Ito,T.Iwasaki,and TASP Research Group: "Sesmic reflection Profiling across the Seismogenic Fault of the 1995 Kobe Earthquake,southwestern Japan" 7 the Intermational Symposium,Deep Seismic Profiling of the Continents. 86 (1996)