1996 Fiscal Year Annual Research Report
有機分子同位体研究法に基づくケロジェンの生成・進化モデルの構築
Project/Area Number |
08404037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
石渡 良志 東京都立大学, 理学部, 教授 (90087106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 修一 創価大学, 教育学部, 教授 (20182628)
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Keywords | バイオマーカー / ケロジェン / 堆積物 / 炭化水素 / イソプレノイド / 化学分解法 / 海洋堆積物 |
Research Abstract |
本研究の目的は、バイオマーカー解析法と個別分子同位体研究手法を使ってケロジェンの分子組成および分子種の起源について考察することにある。 本年度は、研究試料としてカリフォルニア沖Tanner Basinの現世海洋ケロジェンおよびビチュメンを使用して解析法の検行なった。ケロジェンおよびビチュメン中のエーテル結合を三塩化ホウ素(BCI3)を反応させ切断し、続いて三塩化ホウ素を完全に除去した後LiAlH4による還元、シリカゲル吸着クロマトグラフィーを行い脂肪族炭化水素を得た。ガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS)による同定を行った結果、一連のn-C13-C34アルカン、C19,C20およびC40のイソプレノイド炭化水素、およびホパノイド炭化水素が検出された。以上のことから、本化学分解法は結合性バイオマーカー切断法として有用であることが確かめられた。得られたC40イソプレノイド炭化水素はLycopaneまたはBisphytaneの可能性があったので同定作業を進めた。その結果Bisphytaneであることが分かった。この化合物はバクテリア由来である可能性が高い。本化学分解法を堆積岩より分離したケロジェンにも適用し、解析を進めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 森永茂生 他: "海洋および湖沼堆積物中の不溶性有機物(ケロジェン)のキャラクタリゼーション:アルカリKMnO_4酸化分解生成物のジカルボン酸の分子分布" 地球化学. 30. 35-45 (1996)
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[Publications] Simoneit,B.R.T.他: "Phenols in hydrothermal petroleums and sediment bitumen from Guaymas Basin,Gulf of California." Organic Geochemistry. 24. 377-388 (1996)
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[Publications] Kaiho 他: "Latest Paleocene benthic foramini feral extinction and environmental changes at Tawarul,New Zeabnd" Paleoceanography. 11. 447-465 (1996)