1996 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨細胞におけるTGF-βスーパーファミリーの情報伝達に関する研究
Project/Area Number |
08407049
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡 正典 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (20088537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸口田 淳也 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (40273502)
中村 孝志 京都大学, 医学研究科, 教授 (10201675)
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Keywords | 軟骨細胞 / TGF-β / 情報伝達 / PKC / 形質 |
Research Abstract |
近年になってBMPを主とするTGF-β、super familyが軟骨細胞の増殖、骨化を含む分化に極めて重要な役割を果たすことがわかってきた。私達は、2型コラーゲン、プロテオグリカンの産生をメルクマ-ルとして、上記のサイトカインの培養軟骨細胞への影響を追求する実験で、Protein-kinase-C(PKC)のactivatorであるPhorbol-ester、InhibitorであるStaurosporinを加え、いわゆるActivator-Inhibitor systemを利用して、上記のサイトカインの情報伝達がPKCを介しているか否かを明らかにしようとした。13日目の鶏胎児の胸骨から、Hortonの方法に従って軟骨細胞を分離培養した培養軟骨細胞のI、II型コラーゲン免疫染色と軟骨型プロテオグリカン産生を定量し、さらにtotal PKCのwestren blotによる定量を行った。その結果、Phorbol-ester、TGF-βは、軟骨細胞を脱分化させるのに対し、Staurosporinは分化を促進することがわかり、上記サイトカインの軟骨細胞への情報伝達にPKCの関与していることを明らかにした。さらにNO合成のInhibitorであるNMAによってプロテオグリカン合成が如何に変化するかを検索して、NOは鶏軟骨細胞の分化におよぼすPMAの効果に影響しないことを明らかにした。
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Research Products
(1 results)