1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08407061
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
山本 昭 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80064351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 千浪 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50288122)
湯浅 雅夫 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20230609)
今中 正浩 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60232609)
森田 五月 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50175056)
小林 馨 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (50139614)
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Keywords | エックス線装置 / 回転パノラマ撮影 / 撮影時間 / 短時間撮影 / 高齢者 / 身障者 |
Research Abstract |
高齢者、小児、身障者などの全顎エックス線検査に適した短時間(3秒)撮影型回転パノラマエックス線装置を平成8年度に開発した。平成9年度は、この装置の改良と性能評価を行った。 昨年度に開発した短時間撮影型回転パノラマエックス線装置は、短時間撮影のためにこれまで撮影が困難であった高齢者、小児、障害者の撮影が可能となった。これについては学会で口頭発表を行い、機器展示も行った。しかし、既製の頭部固定では、患者の固定が不十分であり頭部固定装置の作製が必要であった。本年度は頭部固定装置を作製した。オトガイレストにオトガイを乗せ、左右側頭部をカーボンファイバーの固定具によって固定し、前頭部押さえにフレキシブルなマジックテープで固定する。さらにこの固定具を組み込むための回転部の変更も行った。これにより、より強固に頭部の固定が行われるので障害者の撮影にはさらに有用性を増すことができ、臨床の場で利用しやすくなった。 装置の制御ソフト面でも始動位置の検討を行い、車椅子のまま装置への出入りが便利なように改変した。具体的には、カセッテホルダーの始動位置を変えることで、患者が装置に車椅子で入る際にカセッテホルダーが顔面頭部と干渉することが極めて少なくなった。 画質の面では、断層厚さの検討を行い、回転半径の変更、2次スリット幅の変更などが必要とされた。しかし、現行のフィルム・増感紙では実現困難な面もあり、デジタル化を含めた検討を続行中である。
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