1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08407073
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 亀代次 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (80144450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西條 將文 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90221986)
中津 可道 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (00207820)
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Keywords | DNA修復 / 基本転写 / 色素性乾皮症 / コケイン症候群 / 紫外線 / 皮膚癌 / 遺伝子ターゲティング / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
ヌクレオチド除去修復(nucleotide excision repair;NER)機構に異常をもつヒト遺伝疾患として、色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum;XP)が知られている。XP患者が、日光紫外線による高頻度皮膚癌発生、知能低下、小頭症、神経性難聴、運動失調などの臨床症状を示すことからも、NER機構が正常な生命維持に必須であり、その分子機構解明の重要性が示唆される。XPにはAからGの7つの遺伝的相補性群が存在し、これまでにA、B、C、D、F、G群XP遺伝子(XPA、XPB、XPC、XPD、XPF、XPG遺伝子)がクローニングされた。本研究は、XPA遺伝子およびそれがコードするXPA蛋白質の機能解析を行うことにより、NERの分子機構やその異常による分子病態の一端を解明することを目的とした。その結果、1)XPA蛋白質はそのC端46アミノ酸部分で修復/基本転写因子複合体であるTFIIHと結合すること、また、あらかじめ損傷DNAと結合したXPA蛋白質はより多くのTFIIHと結合することを明かにし、これらの相互作用が、TFIIHを損傷DNA部位に誘導するのに重要であることを示唆した。2)XPA蛋白質と結合する新規の蛋白質(XAB2蛋白質;XPA binding protein2)をコードする遺伝子をクローニングした。さらに、XAB2蛋白質は、転写と共役した修復機構に関与するコケイン症候群A群およびB群遺伝子(CSA、CSB遺伝子)産物とも結合することを明かにした。事実、抗XAB2蛋白質抗体を正常細胞にマイクロインジェクションすると正常細胞がコケイン症候群細胞と同じDNA修復異常を示すことを見つけた。XAB2蛋白質は転写と共役した修復機構に関与する新規蛋白質であることが明らかになった。3)遺伝子ターゲテイング法によりXAB2遺伝子をノックアウトしたマウスを作成するため、マウスXAB2遺伝子の構造を解明した。4)XPA欠損マウスの紫外線照射により発生した皮膚扁平上皮癌のp53遺伝子突然変異を解析し、質的にも野生型マウスのそれとは異なることを明かにした。RLGS法によりこれらの腫瘍特異的に変化している遺伝子を同定した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yeo,J.P.: "RPA2,A gene for 32 kDa subunit of replication protein A on chromosome 1p35-36,is not mutated in patients with familial melanoma linked to chromosome 1p36." Melanoma Research in press.
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[Publications] Takeuchi,S.: "Strand specificity and absence of hotspots for p53 mutations in UVB-induced skin tumors of XPA-deficient mice." Cancer Res.(1998)
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[Publications] Kaneda,Y.: "The induction of apoptosis in HeLa cells by the loss of LBP-p40." Cell Death and Differentiation. 5. 20-28 (1998)
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[Publications] Nocentini,S.: "DNA damage recognition by XPA protein promotes efficient recruitment of THIIH." J.Biol.Chem.272. 22991-22994 (1997)
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[Publications] Enokido,Y.: "The xeroderma pigmentosum group A(XPA)gene is involved in UV-induced but not in Low-K+medium-induced apoptosis of cultured cerebellar neurons." J.Neurochemistry. 69. 246-251 (1997)
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[Publications] Kobayashi,T.: "Mutations in the XPD gene leading to xeroderma pigmentosum symptoms." Human Mutation. 9. 322-331 (1997)