1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08408022
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
東 順一 京都大学, 農学研究科, 教授 (80115782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小崎 隆 京都大学, 農学研究科, 教授 (00144345)
高藤 晃雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (50026598)
津田 盛也 京都大学, 農学研究科, 教授 (10026578)
武田 博清 京都大学, 農学研究科, 教授 (60109048)
片山 幸士 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30026512)
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Keywords | 森林の形成 / 持続性 / 分子生物学 / 持続性に関する因子 / 形成 / 森林 |
Research Abstract |
植物-分解者-土壌の系での有機物、養分の蓄積、維持とリサイクルの中で初めて種の多様性が存在する。しかし、森林の形成と持続性保持に必要な因子については不明な点が多いので、リサイクル系に関与する生物群とその相互作用を土壌を含めて研究した。得られた成果の概要は以下のとおりである。 1) 植物のリサイクルの中心である細胞壁構成成分の生合成と生分解について、その主成分であるセルロースを取り上げて生化学的・分子生物学的に解析し、まとめた。 2) 乾燥地や塩分の多い土地の樹木は耐乾燥性の種子を有し葉も肉厚である。そこで、砂漠地帯に生育する植物の浸透圧調節無機物質を詳細に分析するとともに、その水系の無機成分についても解析した。 3) 森林生態系における物質循環のしくみを、熱帯林、温帯林、寒帯林について比較検討した 4) 現有林と裸地、森林の形成途上にある小径木林内地のガス成分、水、養分、無機元素の移機構を解析し、樹木の根や微生物、土壌の関与を解析した。 5) 樹木と菌類の相互作用について解析するとともに、菌の種類と分類法の開発について解析した。6) 樹木の害虫とその天敵システムの構築を葉ダニを例にとり解析し、健全な森林の育成の基礎的結果を得た。 7) 土壌の無機成分と高等植物との関係から森林の持続的形成に関わる因子について解析した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 東 順一: "セルロースとヘミセルロースのコンポジット形成" Cellulose Commun.6(1). 12-17 (1999)
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[Publications] K.Nimpha: "Changes in nitrogen and carbon fractions of the decomposing litters of bamboo" Environmental Forest. 54. 228-238 (1998)
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[Publications] H.Takeda: "Decomposition processes of litter along a latitudinal gradient" Environmental Forest. 54. 197-206 (1998)
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[Publications] K.Goka: "Electrophoretic detection of enzyme variation among Japanese red coloured spider mites of the genus Tetranychus(Acari: Tetranychidae)" Exp.Appl.Acarol.22. 167-176 (1998)
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[Publications] K.Shimizu: "Phylogeny of Bipolaris inferred from nucleotide sequences of Brn1,aredductase gene involved in melanin biosynthsis" J.Gen.Appl.Microbiol.44. 251-258 (1998)
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[Publications] J.Yanai: "Heavy metal pollution of agricultural soils and sediments in Liaoning Province,China" Soil Sci.Plant Nutr.44. 367-375 (1998)
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[Publications] 高藤晃雄: "ハダニの生物学-基礎から応用へ-" シュプリンガー・フェアラーク東京, 214 (1998)