1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08409007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Paleological Association of Japan Inc. |
Principal Investigator |
浅香 正 財団法人古代學協會, 古代学研究所, 教授 (70066059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 聰 財団法人古代學協會, 古代学研究所, 講師 (20215586)
中井 義明 同志社大学, 文学部, 助教授 (70278456)
江谷 寛 財団法人古代學協會, 古代学研究所, 教授 (90223651)
角田 文衞 財団法人古代學協會, 古代学研究所, 教授 (70072709)
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Keywords | ポンペイ都市構造 / 史料データベース / 都市形成 / 公共建造物 / 都市計画 / 城壁 / ギリシア植民市 |
Research Abstract |
ポンペイの都市構造をその形成過程から明らかにするという当研究計画の初年度である本年は,まず当該研究の研究基盤を充足させるための,基本的な研究文献の収集並びに研究資料のリスト作成とそのデータベース化を始めた。年度末までに約二千点の関連文献・論文を選びだし,それをデータベースに収録した.今後更なるその拡充に努めるとともに,その結果をコンピュータネットワーク等を通じて,平成9年度中に公開する予定である。また研究代表者浅香は,平成8年10月にイタリア・フランス・イギリスに出張し,各地でこの研究に関心を持つ指導的な研究者と会見し意見交換するとともに,関連文献を精力的に収集した。 さらに浅香は,都市形成の過程,公共建造物,壁画,郊外のウィラの4つの観点から見たポンペイ遺跡の都市構造を中心に研究を進めた。研究分担者角田は都市計画の観点から,古代都市の比較史的研究を行いポンペイに見られる都市計画の特徴を考察した。また江谷・坂井は各々の研究課題について,考古学的史料に基づき主として城壁の形成過程とその年代確定のための研究を進めた。中井はギリシア植民市の形成がポンペイ都市の成立に与えた影響に関する研究を行った。 また浅香を中心に,日本各地で講演会および研究会活動を行い,ポンペイ遺跡の輪郭と概容を紹介しつつ,この研究計画に対する社会的関心をより一層喚起した。
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