1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08451029
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
倉戸 ヨシヤ 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (70104726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 省吾 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (40085212)
篠田 美紀 大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (10285299)
松島 恭子 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (20132201)
岩堂 美智子 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (30047295)
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Keywords | 被災地域 / 教師 / ストレス |
Research Abstract |
本研究は「阪神・淡路大震災」の被災地域の学校教師ストレスを臨床心理学の立場から調査・研究することを目的に平成8年度から3年計画で取り掛かっているものである。初年度(平成8年度)は「被災者のストレス調査」をもとにインタビュー方式により調査するというものであったが、回収率が低かったので、やむなく会場を設定し、ワークショップ形式でインタビュー調査を実施するという方法で教師の参加を呼びかけた。その結果、120名の回答を得た。調査第2年目に当たる今年度(平成9年度)は、それら120名の教師に同一のインタビュー方式により、再調査するのが研究計画であった。調査者をはじめ、アルバイトの研究補助員を総動員して、上記再調査に当たったが、同一の被調査者への再インタビューの実施は転校などによる追跡不能、住所不明、また再調査拒否などに合い、困難をきわめている。それゆえ、目下、23名と、その回収率は低い。しかし、平行して今年度に入って調査が可能となった学校も3校とワークショップを1回開催したのを含めると、同一人ではないが、前年度とほぼ同数の被調査者からの回答が得られている。さらに、研究目的を達成すべく、兵庫県臨床心理士会、臨床心理士の資格をもつ教師、スクール・カウンセラ-の応援を得て、協力してくれる被災地の教師を紹介してもらい、インタビューと質問紙の回収に努力している。一方では、回収された回答をコンピューターに入力したり、録音された記録を文字にする作業を行っている。校長・教頭など管理職にあったものの方がそうでない教師よりストレスが高いという傾向が、まだ途中結果であるが、出ている。これらを含めて、最終年度(平成10年度)の「取りまとめと研究報告」作成に向けて、回収された質問紙の統計結果と、インタビューの記録の分析を始めている。
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