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1998 Fiscal Year Annual Research Report

脱工業型都市の社会分析 : サービスクラス増大の社会学的意味

Research Project

Project/Area Number 08451045
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

園部 雅久  上智大学, 文学部, 教授 (00154716)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 牛島 千尋  城西国際大学, 人文学部, 教授 (90245324)
岡本 英雄  上智大学, 文学部, 教授 (20119126)
Keywordsサービスクラス / 郊外開発 / 郊外ミドルクラス
Research Abstract

今年度は、昨年度実施した、サービスクラス増大の社会学的意味を考えていくうえで重要な、郊外に居住するサービスクラスの意識や行動様式を把握するための標準化調査の分析を中心に行った。調査対象地は、郊外ミドルクラスが集中して居住している地域として、千葉県佐倉市の染井野と横浜市青葉区の桂台と若草台を選定している。どちらも大手のデベロッパーの開発した一戸建て住宅地である。今年度はさらに分析を深めるために、調査対象地の住民にヒヤリング調査も実施した。
その結果、居住地選択理由、現住地の評価、地域への愛着度、近隣関係、家族意識、性別役割分業、転職、趣味・文化活動、ボランティア活動、異質性に対する意識、権威や法に対する意識、ストレス感などのこれまであまり明らかにされていなかった郊外ミドルクラスの生活・文化・社会意識を幅広く捉えることができた。
分析の結果から、サービスクラスが集住する<郊外>の形成は、その意図はともあれ、結果としての同質集住・異質排除、それに伴う階層的・ジェンダー的不平等の形成・拡大・再生産の可能性を否定することはできず、資産、文化、組織アセットに基づく郊外ミドルクラスの形成につながっていると言える。しかし、わが国における<裕福な郊外>対<貧困のインナーエリア>といった対立図式の欠如や、ミドルクラス内部の多様性は、郊外ミドルクラスの階層的・集合的アイデンティティを弱め、むしろ<個人化>の価値が支配的である。この<個人化>がどのような方向に向かうのか。重要な研究課題である。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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