1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08451073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石上 英一 東京大学, 史料編さん所, 教授 (40092134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 英男 東京大学, 史料編さん所, 助教授 (40182456)
加藤 友康 東京大学, 史料編さん所, 教授 (00114439)
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Keywords | 日本史データベース / 9世紀史料 / 日本古代史 / 儀式書 / 古記録 |
Research Abstract |
1 研究目的 『大日本史料』第一編(887年8月より)以前の史料は膨大であるにもかかわらず、集成・整理、歴史的事象の抽出と編年整理の基礎作業が遅れている。本研究は、古記録・儀式書・古文書・仏教史料等から、後代の史料も含めて9世紀史料情報を抽出し、史書を基軸とする時系列集成とそのデータ公開を行う。 2 9世紀史料の網羅的抽出 (1)編年事項を、儀式書(北山抄)から1,000件、古記録(山槐記・師守記)から1,500件、古文書(鎌倉遺文)から300件、仏教史料(弘法大師伝記集覧・大日本仏教全書寺誌叢書・慈覚大師伝記関係史料)から3,000件、それぞれ抽出した。データはPCで作成した。整形済データは、史料編纂所歴史情報処理システムの編年カードデータベースにコンバートした。 (2)東大寺領猪名所絵図(尼崎市教育委員会所蔵)、萩原寺(香川県大野原町)所蔵の真言宗聖教である地蔵院聖教などの平安時代史料を出張調査した。 3 今後の計画とデータ公開 (1)次年度(最終年度)には、9世紀史料の網羅的抽出作業を継続するとともに、既収集史料に綱文を付して、9世紀史料時系列集成データに加工する。 (2)データ全体を、史料編纂所WEBサイト(htpp://www.u-tokyo.ac.jp)にコンバートし、インターネット公開に供する(一部、公開済)。
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