1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08451097
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
パーフィールド アンドリュー 筑波大学, 外国語センター, 外国人教師 (10280900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
スタップ イウ゛ォンヌ 筑波大学, 外国語センター, 外国人教師 (80282292)
久保田 章 筑波大学, 現代語現代文化学系(外国語センター), 助教授 (30205132)
川崎 晶子 筑波大学, 現代語現代文化学系(外国語センター), 助教授 (40177663)
綾部 裕子 筑波大学, 現代語現代文化学系(外国語センター), 教授 (30117056)
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Keywords | カリキュラム開発 / 授業改善 / 教材の作成 / 英語教育 / レベル別副本 |
Research Abstract |
科研プロジェクトの成果として、まず第一にチームメンバーのカリキュラム開発への関心が増したことがあげられる。その結果教員の定期研究会がもたれ、授業改善にむけての意見交換が活発に行われ、教材の作成および共同開発が行われた。討議の成果として、各教員が他の教員の発表を聞いて新しい教育法を始めたということもある。また、新教材、英語教育CD-ROM,英語教育関係図書、学生用単語レベル別副読本の購入が進んだ。副読本は既に擦り切れだしたほど多くの教員からの需要があり、学生も1学期間に数冊読了でき、達成感を得られるとともに実力増強になっている。1年間の間に、1000語レベルから始めて、学生たちが次第に高い単語レベルの本を借りるようになり、遂には一般英文図書にまで手を伸ばすまでの過程を、援助しながら見守ることは教師にとっての大きな喜びであった。 これらの努力の成果は研究報告書の形で出版する運びになっている。メンバーのうちパーフィールド、スタップ、磐崎、川崎、綾部は平成10年度後半数回の会合をもち、相互の研究内容について質疑応答を繰り返し、報告書の内容に整合性をもたせるべく努力した。 カリキュラム開発における最大の難関は時間的制約である。各教員はインフォーマルに会合をもつことは可能であっても、大規模な、数日にわたる研究会、シンポジウムなどを開催するにはあまりにも各メンバーの時間的制約が多すぎる。授業のスケジュールを作成する段階で、こうした共同研究のための空時間を作ることが必要であると痛感している。 カリキュラム開発に対する迅速な魔法の改善手段はありえない。学問的風土と慣習からくる制約が多く、たいへん複雑な問題である。
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