1998 Fiscal Year Annual Research Report
大正・昭和戦前期における日独言語文化交流に関する書誌的研究
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08451102
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中埜 芳之 大阪大学, 言語文化部, 教授 (80029727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 和美 関西国際大学, 経営学部, 講師 (20283830)
福田 覚 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (40252407)
津田 保夫 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (20236897)
我田 広之 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (10167091)
中 直一 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (50143326)
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Keywords | 大正・昭和戦前期 / 日独言語文化交流 / 書誌データベース / 翻訳 / 文学研究 / ドイツ人の日本像 |
Research Abstract |
本年度は、前々年度より継続中の大正期以降昭和戦前期までの日独言語文化交流に関係した翻訳書、辞書、教科書など関係文献の書誌データベース作成にもつとも重点を置き、新たなデータを入力した上で、各データを作家や関連分野ごとに分類整理し、全員の共同作業により一応の完成をみた。このデータベースは翻訳の部と研究書の部の2部から成り、エクセル形式のデータとして、各種検索機能も備えたものである。 その他の成果としては、大正・昭和戦前期の日本におけるドイツ像と並んで、ドイツにおける日本像の研究をおこなった。また、ドイツ文学の邦訳に関しては、ゲーテの世界文学の理念やグリム童話などを取り上げ、それらがどのような経緯で翻訳され、解釈されていったか、その過程および受容の特性を探った。さらには異文化理解という問題に関して、ホーレンシュタインの所論などに依拠しながら、比較および解釈という点を中心に理論的考察もおこなった。 大正教養主義時代に必読書とされた書物に占めるドイツ文学・哲学関係書の比重を当時の読書案内などから解明することも企てた。なお、ナチズムの日本における受容について、文学関係はもとより人文・社会科学各分野の資料をひろく渉猟しその対応の実態を明らかにすることも予定していたが、これに関しては、われわれが当初予想していたよりも問題内容が複雑多岐にわたるため、現在まだ資料収集の域を出ていない。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 中埜芳之: "ドイツ人の日本発見とかれらが見た江戸期の日本(上)" 言語文化研究. 25. 237-258 (1999)
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[Publications] 中直一: "二人の今村源右衛門と日独文化の接触" 日本比較文学会会報. 151. 1-20 (1998)
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[Publications] 中直一: "Schillers “Wilhelm Tell"in der ersten Halfte der Meiji-Zeit" ゲーテ年鑑. 40. 117-128 (1998)