1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08451105
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
村崎 恭子 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10014515)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 知巳 北海道大学, 文学部, 助教授 (40231344)
任都栗 新 横浜国立大学, 教育学部, 講師 (70208255)
|
Keywords | 樺太アイヌ語 / 言語の消失 / 少数民族言語 / 総合関連的音声データベース / 最後の話し手 / 音声言語の整理と保存 |
Research Abstract |
平成8年度研究実施計画に基づき以下のような研究を実施した。 (1)樺太アイヌ語音声資料及び文献資料の整理、分類。 村崎が収録した、樺太アイヌ語の録音テープ、(90分、100本)をDATテープにコピーして保存できるようにした。 収録されたすべての口承資料をジャンル別に分類した。 (2)文献資料の収集。 ルダノフスキーのアイヌ語辞典(北大図書館北方資料室)のコピーを入手した。 (3)村崎テープの聞き書き 村崎とアイヌ語の分かる研究協力者(丹菊)でテープの聞き書きを行った。全体の4分の1程度完了。 (4)国内外の関係学会で「樺太アイヌ語」に関する研究発表を行った。 6/16第112回日本言語学会大会(麗澤大学)で村崎恭子発表「話し手の絶えた樺太アイヌ語」 7/1第6回世界少数民族言語学会(ポーランドのグダニスク)で村崎恭子発表「EXTINCTION OF SAKHALIN DIALECT OF AINU」 10/27第113回日本言語学会大会(北海道大学)で村崎恭子発表「述語の構造-日本語、韓国語、アイヌ語-」 (5)マルチメディアデータベースのシステム作成 最終的には大量の文字と音声を総合的に処理できるパソコンセットを入手して「樺太アイヌ語マルチメディアデータベース」の具体的な形式が、横浜国立大学工学部の大学院生で研究協力者(秋元)の協力によって確立した。また、できるかぎり研究協力者によるデータベース入力を行った。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 村崎 恭子: "述語の構造-日本語・韓国語・アイヌ語-" 国立国語研究所報告 日本語と外国語との対照研究IV「日本語と朝鮮語」 下巻 現代語の研究 くろしお出版. 23-54 (1997)
-
[Publications] 村崎 恭子: "ジョン・バチラ-二つの自叙伝" 文学 季刊8巻2号 岩波書店. 8巻2号. 103-104 (1997)
-
[Publications] 村崎 恭子: "バチラ-の故郷を訪ねて-二つの自叙伝から" 北海道新聞夕刊1996年11月5日.