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1997 Fiscal Year Annual Research Report

派生証券取引の拡大が経済へもたらす影響の理論的・実証的分析

Research Project

Project/Area Number 08453012
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

倉澤 資成  横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40018057)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 洋  横浜国立大学, 経営学部, 助教授 (70239664)
秋山 太郎  横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (40167854)
矢野 誠  慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (30191175)
Keywordsデリバティブ / 金利先物 / ボラティリティ / 効率的市場
Research Abstract

本年度は、デリバティブの一つである金利先物市場における価格形成について、理論的および実証的研究を行った。具体的な成果は以下の通りである。
(1)Heath=Jarrow=Mortonのモデルに基づき、ユーロ円金利とそれに対する先物の理論的な関係を導き、その結果を用いてフォワード・レートのボラティリティ関数を推定し、併せて金利先物市場のミスプライシングについて検討を行った。まず、フォワード・レート・モデルにおいては、単純な1ファクター・モデルでもかなりの説明力が明らかとなった。さらに、金利先物市場は概して効率的ではあるが、ボラティリティが季節的に大きな変動を示し、季節的には大きな裁定の機会が存在することが示された。このようなミスプライスの動きは、金利先物中心限月の交代に伴う短期の大量のポジションの移動によって引き起こされている現象である可能性が考えらる。
(2)金利が確定的でないときには、先物のペイオフを複製する戦略は知られていなかったが、各満期の割引債と現資産の価格変動のボラティリティが確定的な時間のみの関数であるとの想定の下で、極めて簡単な戦略によって先物のペイオフが複製されることを示した。この結果を用いて、ユーロ金利先物市場を対象として裁定機会の存在に関して実証分析を行った。それにより、金利先物価格は金利先渡価格と必ずしも一致しないこと、先物の変化がフォワードカーブの変化に関して一定の予測力を持つこと、先物価格と複製価格のかい離のかなりの部分は1日のラグで調整され、5-7日をとると両者はかなり連動することがわかった。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 倉澤資成 呉泳と共著: "「金利変動と先物価格の複製過程:ユーロ円金利先物市場の価格形成」" 『金融研究』. (近刊). (1998)

  • [Publications] Yano,Makoto: ""On the dual stability of a von Neumann facet and the inefficacy of temporary fiscal policy"" Econometrica,forthcoming,.

  • [Publications] 秋山太郎: "「企業家、イノベーション、資本市場および経済変動:シュンペーター動学」" 浅子和美、大瀧雅之編『現代マクロ経済動学』. 61-105 (1997)

  • [Publications] 森田洋: "「投資ホライゾンが多様な経済の均衡リスクプライス」" 『横浜経営研究』. 18巻3号. 65-77

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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