1996 Fiscal Year Annual Research Report
企業活動の多国籍化に伴う国際租税摩擦への主要国の対応と租税政策の国際的調整の進展
Project/Area Number |
08453013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中村 雅秀 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (30122162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯野 公央 島根大学, 法文学部, 助教授 (30263502)
柳ヶ瀬 孝三 立命館大学, 経営学部, 教授 (40036398)
三木 義和 立命館大学, 法学部, 教授 (90102467)
種子田 穣 立命館大学, 経営学部, 助教授 (30257810)
坂野 光俊 立命館大学, 経済学部, 教授 (40066626)
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Keywords | 多国籍企業 / 国際財務・税務戦略 / 各国国際課税制度 / 租税政策の国際的調整 / 日米租税摩擦 / 移転価格 / 税務行政 / 国際会計制度 |
Research Abstract |
1、平成8年度当初計画に沿って代表者並びに各分担者による課題の遂行、各関係機関等へのヒアリングの実施、研究課題に示した当該分野に係わる資料、研究書等の収集に努めた。また、研究者相互の情報の交換と共有が極めて重要な課題、分野だけに、コンピュータを利用したその準備も一定進展を確保できる見通しにある。 2、各研究分担者は申請に沿って当該分野の研究に従事し、一部は成果として公表されている。中村は全体の進行管理を行なうとともに飯野と協同して米国多国籍企業の財務戦略と米国税制との係わりを、坂野はドイツにおける政策展開の分析を、種子田は日本企業の経営戦略の分析を、三木ならびに柳ヶ瀬は日本の課税当局の政策展開の研究にそれぞれ従事したが、浅田は国内での共同研究には参加せず、直接イギリスで資料収集にあたった。 3、共同研究の一貫として弁護士、会計士、外国大学財政学研究者などを招き、計7回にわたる共同研究会を開催するとともに、国税庁(中村担当)、企業財務担当者(中村、種子田担当)、税理士(三木、坂野担当)などへのヒアリングを実施した。 4、研究会、資料の収集などを通じてとくに日米を中心に、当該分野における各国税制の特徴を把握するという初年度の研究目標を達成することができた。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] 中村雅秀: "日本企業の対米進出と国際課税問題(1)" 国際関係研究(立命館大学). 第9巻3号. 26-47 (1997)
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[Publications] 飯野公央: "IRC482条をめぐる諸問題" 経済科学論集(島根大学). 第22号. 108-116 (1996)
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[Publications] 飯野公央: "国際化の進展と法人税改革" 経済科学論集. 第23号. 115-128 (1997)
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[Publications] 種子田穣: "ピ-プル-フィットネス・サービス業の事業展開" 立命館経営学. 第35巻. 171-199 (1997)
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[Publications] 種子田穣: "提携戦略の展開" 立命館経営学. 第35巻. 200-219 (1997)
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[Publications] 三木義一: "国の財政支出とその司法コントロール" 政策科学. 3巻3号. 165-180 (1996)
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[Publications] 三木義一: "所有権の保障と課税権の限界" 法律時報. 68巻9号. 47-55 (1996)
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[Publications] 三木義一: "帳簿不提示と仕入税額控除否認の関係" 税理. 39巻13号. 19-26 (1996)
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[Publications] 三木義一: "税理士の合理的会計処理と加算税の関係" 税理. 38巻16号. 16-20 (1996)
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[Publications] 坂野光俊: "公共事業費の膨張と政府債務の累増" 立命館経済学. 45巻6号. 57-72 (1997)
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[Publications] 中村雅秀: "現代の財政" 池上惇・重森暁編, (1996)
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[Publications] 柳ヶ瀬孝三: "現代の財政" 池上惇・重森暁編, (1996)
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[Publications] 三木義一: "憲法を学ぶ" 奥平康弘・杉原泰雄編, (1996)
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[Publications] 三木義一: "現代法律実務の諸問題" 日本弁護士連合会編, (1996)