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1996 Fiscal Year Annual Research Report

X線を中心とした多波長観測による遠方銀河団と宇宙構造進化論の研究

Research Project

Project/Area Number 08454051
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

鶴 剛  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10243007)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 勝二  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)
KeywordsX線天文学 / 銀河・銀河団
Research Abstract

本年度の目標は、A.「あすか」の検出器と他の衛星の検出器のクロスキャリブレーションを行うこと、B.各遠方銀河団でグローバルな温度、アバンダンス、総X線光度を測定し、近傍銀河団と比較し進化を調べること、C.温度関数、X線光度関数の進化を調べること、D.イメージ解析ソフトを開発することであった。まず同じ銀河団を「あすか」とEsinetinとで観測した例、および「あすか」と「ぎんが」で観測した例についてクロスキャリブレーションを行った(A)。これはX線フラックスと温度の両方について行い、システマティックエラーの1つとして取り込むことにした。次に「あすか」によって観測された17個の遠方銀河団についてスペクトル解析を行い、それぞれの銀河団の温度、重金属アバンダンス、総X線光度を測定した(B)。この結果より、アバンダンスと温度、温度とX線光度の相関を得た。この結果と近傍銀河団における相関を比較した(C)。またプレリミナリーな結果ではあるが、重金属に関して大きな進化は見られなかった。この結果は、銀河から銀河間空間への重金属放出は宇宙の比較的初期の時期に集中して行われたことを示している。以上の結果は1997年8月に行われるIAU国際会議で発表する予定である。以上に加え、より詳しい解析を行うために高速のDEC社製AlphaStationと大容量のハードディスクを導入し、ASCA-ANLと呼ばれるイメージ解析ソフトを準備している最中である(D)。これにより、各遠方銀河団毎の詳細な解析が可能となる。また、「あすか」AO-5に遠方銀河団の観測の申し込みを行い、受理されている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] A.Ptak et al: "The Complex X-ray Spectra of M82 and NGC253 with ASCA" Astronamical Journal. Apr.(発表予定). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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