1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08454079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
齋藤 理一郎 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00178518)
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Keywords | グラファイト / カーボンナノチューブ / ラマン分光 / フォノン / 2次電池 / Li |
Research Abstract |
平成8年度は以下の研究成果を得た。 (1)グラファイト微小結晶(直径20Å程度)にLiが過剰に吸着する機構を、同系での電子状態計算を用いて解明した。これはLiをグラファイト層間化合物(GIC)の場合の初期配置から初めて、半経験的量子化学軌道計算(PM3法,UHF)で最適化構造を求め、その構造に対する電子状態の結果から、Liが過剰に吸着する「余地」がどこにあるかを調べるものである。その結果、Liがグラファイト微小結晶の端が水素終端されている場合には、GICの様に電荷を移動させたイオン結合としてつくことが分り、これが過剰に吸着する仕組みになっていることを明らかにした。 (2)カーボンナノチューブ(CN)の振動構造を計算し、結合分極近似でラマン強度を、CNの半径と螺旋度の関数として計算した。phonon分散関係は、2次元グラファイトの力のテンソルを回転することでCNの結晶構造の対称性を正確に反映した力の定数を得た。この結果、とくに低振動数のphonon構造を正しく得ることが出来た。得られたphonon構造からラマン強度を計算し、主に主要なラマン強度は、半径のみに依存し螺旋度には依存しないことが分った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] R.Saito et al.: "Tunneling conductance of connected cardon nanotubes" Phys.Rev.B53. 2044-2050 (1996)
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[Publications] M.Nakadaira et al: "Excess Li ions in a small graphite duster" J.Mater.Sci.5月号(in press). (1997)
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[Publications] M.S.Dresselhaus et al.: ""Carbon Nanotabes"Chapter I." CRC Press.Inc., 1-33 (1996)
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[Publications] M.Endo et al: ""Carbon Nanotubes"Chapter II." CRC Press Inc., 35-110 (1996)