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1996 Fiscal Year Annual Research Report

リン脂質多重層膜主転移の緩和過程と動的熱容量

Research Project

Project/Area Number 08454111
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

江間 健司  東京工業大学, 理学部, 助教授 (80108183)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八尾 晴彦  東京工業大学, 理学部, 助手 (60212271)
Keywordsリン脂質膜 / 相転移 / 緩和過程 / 動的熱容量
Research Abstract

装置の改良: 多重層膜ベシクルにおける主転移に伴う遅い緩和について効果的に調べるため、超低周波交流法熱量計の測定下限周波数をさらに下げる改良を行なった。主な購入物品として、まず、安定な温度制御のため、および試料温度の安定かつ精密な測定のためにそれぞれロックインアンプを1台ずつ購入した。また試料の交流加熱を長時間にわたり安定して行なうために用いる任意波形発生器を購入した。この他、試料作成のさい用いる蒸留水製造装置、鎖長の短い試料についての測定で必要となる低温恒温水槽などを購入した。
測定: 今年度は多重層膜ベシクルについての測定の準備段階として、単層膜ベシクルについてアルキル鎖の長さを系統的に変えた測定を中心に行なった。鎖長が12から15の試料についての測定の結果から、相転移に伴う熱異常が鎖長に著しく依存する事、また鎖長が12の場合はすでに多層膜についてその存在が報告されていた中間相が単層膜試料においても存在する事など、多くの興味深い知見や得られた(投稿準備中)。一方で、多重層膜と単層膜の中間的な多重度をもつ試料の作成は試料の均一性を実現する上でまだ問題がある。したがって今後の方針としては鎖長をコントロールパラメタとしつつ、かつ緩和時間が比較的短く測定の点で有利な短鎖長側の試料を中心に研究を行なうこととなろう。いずれにしても、すでに進行中の装置改良とあいまって効果的な測定が行なえると期待される。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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