1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08454139
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
竹村 恵二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00201608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 洋一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30133854)
岡田 篤正 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90086174)
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Keywords | ネオテクトニクス / 活断層 / 鈴鹿東縁断層 / 花折断層 / 琵琶湖湖底堆積物 / 精密重力測定 / 火山灰対比 |
Research Abstract |
既存資料の検討として地質・地形論文の収集,地形図・地形区分図の収集整理,空中写真の収集,ボーリング資料・試料の収集整理,地球物理学的資料収集整理を,特に花折断層地域,養老・柳ヶ瀬断層地域,鈴鹿山地東縁断層地域について行った. 野外地質調査は,特に鈴鹿山地東縁断層地域,京都西山断層地域,花折断層地域において実施し,トレンチやボーリング試料の炭素14年代測定や火山灰分析,花粉分析等を加え,各断層の地下での形態や活動度に関する資料が蓄積できた.花折断層の北と南で活動時期の違いが明らかにされた. また,湖内3地点でピストンコアリングにより採取した琵琶湖堆積物の分析から,最終氷期以降約3万年間の堆積物について,詳細な火山灰と帯磁率測定による地層対比に基づく堆積速度の検討を行い,地点ごとの堆積速度の違いが明らかにできた. また,上下変位量が明かにできる断層に直交した測線での反射法地震探査の結果を使い,精密重力測定を京都西山断層で実施し,断層近傍地下の構造推定に有効である結果を得た.さらに,鈴鹿東縁断層系では,地表変位と地下変形の関係の解析が進められ,時代による変位速度の変化が認められた.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岡田篤正・竹村恵二: "兵庫県南部地震に関連する活断層帯" 土木学会関西支部報告. (印刷中). (1998)
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[Publications] ITO,Y., TAKEMURA,K.他1名: "Basin forming history and tectomic evolution at the termination of a lerge transuaient system." Tectonophysics. 284. 135-150 (1998)
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[Publications] 竹村 恵二 他3名: "野島断層掘削の意義・課題と現状-コア解析に関連して" 月刊地球. 号外21(印刷中). (1998)
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[Publications] Takemura,K.: "Morphological deformation and seismic ocfivity around Lake Biwabasin,Japan" IPPCCE News leHer,. 10. 151-153 (1998)
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[Publications] 吉岡敏和・竹村恵二他3名: "トレンチ調査のよる花折断層の最新活動と1662年寛文地震" 地震. 51(印刷中). (1998)
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[Publications] 竹村 恵二: "湖沼 内湾堆積物の年代推定に果たすテブラの役割" 月刊地球. 19. 480-484 (1997)
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[Publications] 竹村 恵二・北川浩之: "日本列島植生史 (朝倉書店)(分担執筆)" 日本列島の火山灰層序とその年代, (1998)