1997 Fiscal Year Annual Research Report
気-液界面構造研究のためのX線回折および反射率測定装置の製作
Project/Area Number |
08454190
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
飯島 孝夫 学習院大学, 理学部, 教授 (10000788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野(藤原 (陽子) 学習院大学, 理学部, 助手 (70255264)
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Keywords | 気-液界面 / X線反射率 / 全反射 / 表面張力 |
Research Abstract |
本研究は、気-液界面構造研究のためのX線反射率測定装置を製作することを目的としている。2年目にあたる本年度は、以下のような改良を行って、装置を完成させた。 1.X線管球にフィリップス社のC-TECHセラミックス管球を用いることで、X線強度が3倍になった。 2.試料を密閉系にし、蒸発速度に合わせてステージを上げることで、試料の蒸発に伴う位置のずれに関する問題を解決した。 3.昨年度に作製した輪環法による自動表面張力測定装置を組み込み、反射率測定と同条件で表面張力を測定できるようにした。これにより、清浄表面かどうかの確認ができるようになった。 4.検出器をシンチレーションカウンターから2次元エリアディテクターであるイメージングプレートに変えた。これにより、高分解能測定が短時間で行えるようになった。 水の反射率測定により高分解能測定が可能になったことを確認した。ノルマルアルカン、シクロアルカン、アルカノールなどの測定を行い、分子の形と気-液界面層の厚さの関係について研究した。
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