1998 Fiscal Year Annual Research Report
超高圧直流ポリエチレン電力ケーブル開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
08455132
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水谷 照吉 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70023249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼子 一重 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70135309)
森 竜雄 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (40230073)
鈴置 保雄 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (10115587)
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Keywords | 直流ケーブル / 絶縁材料 / 空間電荷 / ポリエチレン / 絶縁破壊 / メタロセン触媒 / 変性ポリエチレン |
Research Abstract |
本年度の研究成果は以下のようである。 1. メタロセン触媒を利用した新規低密度ポリエチレンを絶縁材料として適用するために、高電界電流、インパルスおよび直流絶縁破壊、静電圧力法による空間電荷分布、トリーイング特性を評価した。その結果、新規LDPEは現在ケーブル絶縁に利用されている高圧法により作成されたLDPEよりも絶縁特性は優れていることがわかった。従来報告されていないトリーイング特性においても、新規ポリエチレンは高圧法により作成されたLDPEよりもトリー開始電圧が高く、高温でのトリー進展を抑制した。 2. 膜厚の異なる変性高密度ポリエチレンの高電界電流、レーザ誘起圧力法および静電圧力法による空間電荷分布を測定した。いずれの試料においても陰極付近に負のホモ空間電荷の蓄積がみられた。試料膜厚の増加に伴い、電流は抑制され、蓄積される空間電荷量は減少した。この原因としてフィルム表面付近の固体構造の変化が原因として考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 森・バンモンコン・水谷・石岡・石野: "高温領域における低密度ポリエチレンの高電界特性と物性II." 電気学会 論文誌. 118A・10. 1145-1151 (1998)
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[Publications] 石松・バンモンコン・森・水谷・石岡: "メタロセン触媒により作成された新規ポリエチレンフィルムの高電界特性" 電気学会 論文誌. 118A・7/8. 819-825 (1998)