1998 Fiscal Year Annual Research Report
将来型情報通信端末にヒューマン/ネットワークインタフェースに関する研究
Project/Area Number |
08455181
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小松 尚久 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30195846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 博昭 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (60180593)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ネットワークインタフェース / 個人認証 / セキュリティ / 筆者照合 / 話者照合 / 手書き文字符号化 / 赤外線通信 |
Research Abstract |
(1) 個人認証方式:筆者照合に関しては、これまで検討してきたオンライン手書き文字からの個人性の抽出手法を拡張し、筆記時の動的情報として得られる筆圧およびペンの傾きの変化を考慮した個人性抽出手法を提案し、個人認証方式への適用について考察した。ここで、筆跡情報は、従来の2次元から3次元に拡張したP形フーリエ記述子を用いている。評価実験により提案方式の機能を確認したところ、筆圧、高度、方位の組み合わせと適切な重み付けにより、さらに信頼性の高い筆者照合が可能となる見通しが得られた。 また、話者照合に関しては、従来から検討しているカテゴリ情報をベースとした手段を応用して、チャレンジレスポンスタイプのテキスト提示型話者照合方式(システムがテキストを提示し、ユーザはテキストに対応する音声をシステムに返答する方式)を提案し、シミュレーション実験により信頼性評価を行った。また、現在携帯電話等で用いられているCELP方式の符号化パラメータのみを用いた話者照合方式においても、テキスト提示型話者照合方式への拡張について検討を行い、符号化パラメータのみで本人の照合とともにテキスト照合が可能であることを評価実験で確認した。 (2) 手書き文字符号化アルゴリズム:3次元P形フーリエ記述子で記述された筆圧を含むストローク情報を複数のカテゴリに分類して、手書き文字符号化とともに筆者照合に適した符号化アルゴリズムの検討を行った。この結果、階層的なカテゴリ構造を持たせることで、所期の目的が達成できる可能性のあることが確認できた。 (3) ネットワークインタフェース:赤外線インタフェースを用いたマルチメディア通信を念頭に置き、PPMにCDMA技術を組み合わせたチャネルアクセス方式に関して、帯域制御アルゴリズムと具体的な通信手順の提案および評価とPCを用いた基本機能に関するシミュレータの作成を一部行った。
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[Publications] T.Mogaki, T.Hiramatsu, N.Komatsu: "Speaker Verification Method Using PSI-CELP Parameters" Proc.ICSPAT International Conference on Signal Processing A. 1213-1217 (1998)
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[Publications] Y.Yamazaki, N.Komatsu: "Text-Independent Speaker Verification Using Categorized Speach Information" Proc.ICSPAT. 1218-1222 (1998)
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[Publications] T.Mogaki, H.Nishikawa, N.Komatsu: "Text-Indicated Speaker Verification Method Using PSI-CELP Parameters" Proc.Electronic Imaging '99. Vol.3657. (1999)
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[Publications] 山崎恭,水谷陽輔,小松尚久: "筆圧およびペンの傾きを考慮したオンライン手書き文字からの個人性抽出手法に関する一検討" 映像情報メディア学会技術報告. 22・45. 37-42 (1998)
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[Publications] 菊地俊介,尹健,小松尚久: "PPM多重チャネルにおける動的帯域割り当て制御方式" 第21回情報理論とその応用シンポジウム論文集. 343-346 (1998)
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[Publications] 中西基起,山崎恭,小松尚久: "筆者照合に適したオンライン手書き文字符号化方式" 画像電子学会第170回研究会講演予稿集. (発表予定). (1999)