1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08455183
|
Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
中神 隆清 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (20267636)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮 一三 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (10267635)
|
Keywords | 光交換 / 光スイッチ / 偏光スイッチ / 液晶スイッチ / 液晶素子 / 強誘電性液晶 |
Research Abstract |
研究計画の第二年度にあたり、前年度導入の実験装置を用いた偏光制御素子の試作・評価、および光スイッチの試作を行った。具体的には以下の3項目について研究を行い下記の成果を得た。 1.液晶偏光制御素子の試作・評価 液晶材料に強誘電性液晶を用い、波長0.85μmにおいて動作する偏光制御素子の試作技術の確立を図った。間隙を0.7〜0.45μmの間で変化させて素子を試作し、垂直入射光の偏光を90°回転させるための最適寸法を決定した。また応答特性について測定を行い、強誘電性液晶特有のメモリ性を実現するための最適ドライブ電圧波形を決定した。さらに、入射角45°において偏光を90°回転させる素子の検討を行い、実験的に可能性を見いだした。 2.光スイッチ構成の検討 多チャンネル光スイッチを実現するための基本となる2×2スイッチについて、前年度の検討結果をふまえ、上記で試作した偏光制御素子を用いた平板型の構成案について試作を行った。その結果、波長0.85μmの入射光の切り替えを確認した。 3.光交換システムの予備実験 上記で試作した光2×2スイッチにより光交換の予備実験を行った。まず光スイッチの基本特性を測定し、挿入損失3〜3.6dB、クロストーク-11〜-20dB等の結果を得た。次に、入力ポートに光ディジタル信号を加えて誤り率特性の測定などの伝送特性を測定し、符号劣化なく光ディジタル信号の交換が可能であることを確認した。
|
Research Products
(1 results)