1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08455205
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
町田 篤彦 埼玉大学, 工学部, 教授 (50008869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩下 和義 埼玉大学, 工学部, 助教授 (40203377)
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
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Keywords | フレッシュコンクリート / 高流動コンクリート / ビンガム定数 / DEMシミュレーション / DEM定数 / ロ-ト流下試験 / 材料分離 / 閉塞 |
Research Abstract |
配合条件を数種に変えたフレッシュコンクリートについて、玉引き上げ試験、スランプ試験、コート流下試験およびT字管流下試験などを行うとともに、これをDEMによって数値解析した結果、以下の成果が得られた。 1.増粘材系の高流動コンクリートについて、玉引き上げ試験で得られたビンガム定数と配合との関係を明らかにするとともに、玉引き上げ試験をDEM解析し、実験をよく追跡できるようなDEMパラメータ(バネ定数、ダッシュポット定数、摩擦係数、バネの許容引張力など)を求め、配合条件からDEMパラメータを決定する式を定め得た。 2.上記のようにして定めたDEMパラメータを用い、スランプ試験、ロ-ト流下試験、T字管流下試験などをDEM解析した結果、コンクリートの挙動を概ね正しくシミュレートできることが示された。 3.DEM解析の結果、ロ-ト流下試験、T字管流下試験などにおいて示される粗骨材の分離、結果として生ずる閉塞などの現象がどこで生じどのように発展するかを定性的に明らかすることができた。 4.しかしながら、スランプフローを同じにした粉体系の高流勣コンクリートの場合、1で定めた式によって予測したDEPパラメータを用いると、コンクリートの挙動を正しく解析できないことが示された。これは、スランプフローが同じでも、増粘材系と粉体系では、流動特性が相違することによると考えられる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Chu Hongwei: "Experimental Investugation and DEM Simulation of Filling capacity of Fresh Concret" 第18回コンクリート工学年次論文報告集. 18・1. 471-476 (1997)
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[Publications] Chu Hongwei: "Verification of Application of DEM to Fresh Cencrete by Sphere Dragging Viscometer" 第19回コンクリート工学年次論文報告集. 19・1. 463-468 (1997)
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[Publications] Chu Hongwei: "Numerical Simulation of Fluidity Behavior of Fresh Cencrete by 2D Distinct Element Method" Proceedings of JCI symposium on Consistency and Workability of Fresh Concrete. 91-98 (1996)
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[Publications] Chu Hongwei: "Simulation of Self Compactable Concrete Consistency Experimental Evaluation by Distinct Element Method" CANMET/ACI/JCI Fourth International Conference on Recent Advances in concrete Technology. (発表予定). (1998)
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[Publications] Chu Hongwei: "Visualization of Spatial Passing Mechanism of Fresh Concrete by 2D DEM" 第51回土木学会年次学術講演会講演概要集. 5. 1026-1027 (1996)
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[Publications] Chu Hongwei: "Numerical simulation of Dragging Ball Viscometer Experiment" 第52回土木学会年次学術講演会講演概要集. 5. 216-217 (1997)