1996 Fiscal Year Annual Research Report
微粒子の処理に適した新しいタイプの流動層による超微粒子石灰石のか焼
Project/Area Number |
08455361
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
加藤 邦夫 群馬大学, 工学部, 教授 (00008442)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 昶 群馬大学, 工学部, 助手 (00272253)
中川 紳好 群馬大学, 工学部, 助教授 (70217678)
|
Keywords | 石灰石 / 微粒子生石灰 / 脱硫剤 / 流動層 / 粉粒流動層 / 脱塩酸剤 / 多孔質生石灰 / 石灰石のか焼 |
Research Abstract |
500〜1000μm程度の粗い媒体粒子を空気で流動化しているところに70μm以下の比較的一定の粒度の微粒子の石灰石を連続供給することによって微粒子の石灰石をか焼する装置を考案した。この装置を用いて50μm以下の微粒子の石灰石をか焼した場合にか焼率におよぼす諸因子(反応温度、石灰石の粒子径、媒体粒子層でのガスの滞留時間、流動化ガス中のCO_2の濃度)の影響を調べた。 その結果、反応温度が800℃以上で、石灰石の粒子径が30μm以下となると媒体粒子層内でのガスの平均滞留時間が0.2(S)以下でも石灰石は90%以上のか焼率でか焼できることがわかった。 通常、石灰石は縦型炉やロータリーキルムで1200〜1300℃でか焼している。この方法では800〜950℃でかつ炉内での微粒子の石灰石の滞留時間が小さいので、か焼した石灰石が非常に多孔質なものであることがわかった。比表面積を測定したところ、15〜40(m^3/g)程度の比表面積を保っていることがわかった。この方法でか焼した石灰石は反応性にすぐれているので脱硫剤や脱塩酸剤として有効である。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 田下勉,町田浩史,松本由紀子,中川紳好,加藤邦夫: "粉粒流動層による微粒子石灰石のか焼" 第2回流動層シンポジウム論文集. 89-96 (1996)
-
[Publications] 町田浩史,田下勉,松本由紀子,中川紳好,加藤邦夫: "粉粒流動層による微粒子石灰石のか焼" 化学工学会第29回秋季大会講演要旨集 第2分冊. V209 281- (1996)