1997 Fiscal Year Annual Research Report
ドップラーライダーによる風向・風速の遠隔測定の研究
Project/Area Number |
08455462
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Research Institution | Tokyo University of Mercantile Marine |
Principal Investigator |
塚本 達郎 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50207346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩坂 直人 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (60211760)
村山 利幸 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50200308)
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Keywords | ライダー / ドップラー効果 / 航空気象 / リモートセンシング |
Research Abstract |
今年度は、昨年度搬入したパルスレーザー及びファブリーペロ-干渉計(FPI)に、現有のビームエクスパンダー、受光望遠鏡(口径20cm)、光ファイバー、フィルター類、検出器2台などを流用して装置を完成させ、実験室レベルでの調整・試験を行った後、実際の大気中のエアロゾルによるミ-散乱光を検出して、レーザー視線方向の速度成分の計測を行う予定であったが、当初の計画よりも進展が遅れており、まだ基礎研究段階にある。今年度の研究概要は以下の通りである。 (1)ファブリーペロ-干渉計(FPI)の調整。ここでは、He-Neレーザーを干渉計のミラーに平行に入射させて、電子掃引してエタロン透過出力を観察した。エタロンのフィネス(干渉縞の間隔と幅の比)は約40となり、エッジ法に使用するのに十分な分解能を有していることが確認できた。 (2)Nd:YAGレーザー光によるFIPの干渉縞の観測。レーザー光をFIPのミラーに平行に入射させて、CCDカメラを用いて透過光のリング干渉パターンの観察を行った。ここでは、リングパターンからレーザー光の線幅を決められるほどのデータは得られなかったが、およそFIPの分解能(約100MHz)程度の線幅になっていることが示唆された。 (3)エッジ法のシミュレーション。シミュレーションにより、レーザーの線幅を考慮したエタロンの透過率関数、風速測定の感度等を求め、レーザー光の線幅がエタロンの透過率及びエッジ法の感度に及ぼす影響等について検討を行った。
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