1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08455477
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
肥後 靖 広島大学, 工学部, 助教授 (20156582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 欣 広島大学, 工学部, 助手 (20263725)
岩下 英嗣 広島大学, 工学部, 助教授 (60223393)
高木 幹雄 広島大学, 工学部, 教授 (00038556)
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Keywords | 海震荷重 / 境界要素法 / Green関数 / 三次元浮体 / 二次元時間領域解法 |
Research Abstract |
本年度は、二次元問題における海底地盤の質が海震に及ぼす影響と、三次元問題及び二次元時間領域解法について研究を実施した。その結果得られた知見を以下のようにまとめる。 1.海震荷重の共振周波数は、海水領域の疎密波の波数と固有値に関係している。 2.海底の堆積層の音速が増加すると海震の共振点間隔が狭くなる。 3.海底の堆積層厚さが増加すると海震の共振点間隔が狭くなる。 4.堆積層が粘土状でその厚さが薄い海域に浮体を設置した方が免震上有利である。 5.三次元海震荷重は波動の拡散によって二次元より低くなる。 6.直下型の海底地震で浮体は大きな荷重を受ける。 7.時間領域解析によって、地盤の過渡振動の際に共振周波数以外でも瞬間的に大きな海震荷重を受けることがある。 8.海震の共振周波数と浮体の弾性変形の固有モード値が一致したとき、浮体は大きな弾性挙動をする可能性がある。 海震は本来、三次元的有時間現象であるので、本研究を通して得られた知見を下にこれに対応する研究を遂行する必要がある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 肥後 靖: "二次元浮体に働く海震荷重に関する理論的研究" 西部造船会会報. 第93号. 111-118 (1997)
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[Publications] Yasushi Higo: "A Theoretical Study on the Effect of Seaquakes on a Two-Dimensional Floating Body" Proceedings of the 7th International offshore and Polar Engineering Conference. Vol.IV. 480-484 (1997)
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[Publications] 肥後 靖: "海震によって三次元浮体に働く荷重に関する研究" 日本造船学会論文集. 第182号. 375-380 (1997)
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[Publications] 肥後 靖: "地盤の変化が海震荷重に及ぼす影響に関する理論的研究" 関西造船協会誌. 第229号. 123-128 (1998)