1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08455480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
山下 秀 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (90001213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 文男 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (80124585)
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Keywords | クリープ / クリープ曲線 / クリープ軸ひずみ速度 / 空隙 / き裂 / き裂検知剤 / 画像解析 / クリープ破壊機構 |
Research Abstract |
1 研究の背景・目的:近年,高レベル核廃棄物の地層処分などを目的に地下構造物の構築・利用が注目され,対象岩盤の長期安定性の評価が重要になっている。 本研究では,その一環として岩石のクリープ破壊現象および破壊機構をより明確なものとすることを目的とし,荷重-時間-ひずみ挙動の観測を行う一般的なクリープ試験と,そのとき岩石内部に発生する微小き裂を観測する試験および通常の一軸圧縮破壊との関連を検討する一連の試験を実施している。 2 研究経過:平成8年度は,次の手順で研究を進めた。 ・微小き裂を観測するための薄片作成の手法,画像処理・解析に関する基本的な準備,検討。 (き裂検出のための紫外線照射装置,顕微鏡,解析用コンピュータ,カラープリンタ等の購入) ・クリープ試験(一き裂検出用検知剤の検討)-薄片形成-画像入力-画像処理・解析の実施。 3 試験結果:各載荷状態において発生した試験片内の空隙およびき裂の相対量の比較は可能であった。ただし,微小き裂の検知剤は3種を試用したが,入手できたもので想定された空隙およびき裂面積を正確に表しうるものはなかった。また,画像解析ソフトにおいても,特に岩石粒子を区別,検出できる適当なものはなかった。これらは本研究の今後の重要な研究課題と考える。 クリープ試験結果およびき裂の相対量の比較による研究結果の一部は11.研究発表欄に示した。 4 平成9年度(継続)の計画:平成8年度の研究において基本的な問題点が明らかになったので,平成9年度ではこれらについて検討・改良を行う。また,クリープ破壊と一軸圧縮破壊との関係について検討し,最終的にクリープ破壊機構について解明する計画である。
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[Publications] S.Yamashita F.Sugimoto,etc.: "Observation on the Micro-Fracturing and AE Activity of Soft Rock in the Creep Fracture Process." 6th Coference on AE/MS Activity in Geologic Structure and Materials.(The Pennsylvanis State University-June 11-13,1996). (Proceedings)(合本印刷中). 1-14 (1996)
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[Publications] S.Yamashita F.Sugimoto,etc.: "Estimation of Long-Term Stability of Mine Pillars in Underground Pit." 15th International Conference on Ground Controll in Mining. (Colorado School of Mines ; August 13-15,1996). (Proceedings). 685-698 (1996)