1996 Fiscal Year Annual Research Report
トマトのウイルス抵抗性遺伝子の単離技術の開発に関する研究
Project/Area Number |
08456003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
本吉 總男 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (90230052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 豊 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (60224193)
村田 稔 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (20166292)
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Keywords | ウイルス / 抵抗性遺伝子 / トマト / RAPDマーカー / SCARマーカー / 染色体 / レーザカッティング |
Research Abstract |
1.SCARマーカー間の遺伝的距離の測定 Tm-1遺伝子周辺に連鎖するRAPDマーカーを変換して作成したSCARマーカー6種を得ているが、いずれも遺伝的には緊密に連鎖しており、その間隔は不明である。本年もテスト個体数を増やして、Tm-1を有する系統(GCR237)と有しない系統(GCR26)の間のテストクロスを行い、結果を分析を行ったが、SCARマーカー間の組換えは見られなかった。そこで、由来は不明であるが、Tm-1型の遺伝子を有すると予想されているフロリダで育成された古い系統、CStMW18とStep390における上記SCARマーカーの存在を調査した。その結果、両系統ともGCR237がもっている6種のSCARマーカーを保有することが分かり、この領域に関し、3系統ともマーカー間の組換えが生じていないことが示された。これにより、フロリダの2系統がTm-1をもつことが実証できたが、SCARマーカーの配列、距離は依然として不明である。 2.SCARマーカーを有するクローンの選択 まだ、優良なYACライブラリーの構築に成功していない。 3.レーザビームによる染色体特定領域の収集 Tm-1遺伝子が座乗する第2染色体の短腕領域を集めることが目的であるが、予備段階として、レーザカッティング装置(PALM、カ-ルツアイス)を用いて、染色体の特定箇所を切断するための各種の条件を検討した。 4.遺伝子単離のための植物材料の育成 新しい試みとして、来年度より、遺伝子タギングによるTm-1遺伝子単離も試みる。その準備のため、代表者らが以前に育成した高形質転換能を保有するトマト系統に、交配により、Tm-1を導入した。
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