1996 Fiscal Year Annual Research Report
クロロプラストDNAのRFLP分析によるペチュニア原理の類縁
Project/Area Number |
08456016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
安藤 敏夫 千葉大学, 園芸学部, 教授 (30026588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 善弘 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40143268)
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Keywords | Petunia / Calibrachoa / RFLP / ナス科 |
Research Abstract |
平成8年度はDNAの抽出および予備実験を中心に行った。広義のPetunia属は現在までに50分類群が記載されている。これらから疑問種を除き、新種と思われるものを加えた49分類群を自生地から採種し、栽培した。育成した植物の若い葉からCTAB法により全DNAを抽出した。染色体数がn=7であるもの(狭義のPetunia)は、全21分類群より抽出できたが、n=9であるもの(狭義のCalibrachoa)の一部は通常のCTAB法では抽出できなかった。また外群として、自生地由来のナス科の6属6種から全DNAを得た。 実験材料の関係で、早い段階で得られたn=7の16分類群とCalibrachoa parvifloraおよび外群としてNicotiana langesdorfiiについてサザンハイブリダイゼーション法によるRFLP分析を予備実験として行った。制限酵素15種(認識塩基配列は主に6bp以上)を用い、タバコ葉緑体DNAの12領域をプローブとした。 11種の制限酵素で20種類の共有派生形質となる制限断片突然変異が、また、15種のの制限酵素で71種類の固有派生形質となる制限断片突然変異が得られた。この共有派生形質となる突然変異を用いて分岐図を作製したところ、PetuniaはCalibrachoa parvifloraを姉妹群とする単系統群であった。 得られた突然変異の情報はまだ少ないが、平成9年度は認識塩基配列が4または5bpの制限酵素20種を用い、すべての分類群を分析することで、より精度の高い分岐図を得ることを目標とする。
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