1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08456047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五十嵐 泰夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90114363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 正治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (30193262)
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Keywords | 緑膿菌 / 脱窒遺伝子 / ヘムd1 |
Research Abstract |
1.Pseudomonas aeruginosa由来脱窒遺伝子群の構造解析 P.aeruginosa由来の脱窒遺伝子群中、亜硝酸還元酵素をコードする遺伝子nirSの下流域をクローニング、シーケンシングした。その結果、既に判明していたnirSMC(nirMおよびnirCはそれぞれチトクロムcをコード)に加えて、さらにnirFDLGHJENの8個の遺伝子をを含む合計11個の遺伝子よりなるオペロンnirSMCFDLGHJENを形成していることが明らかとなった。P.aeruginosaの亜硝酸還元酵素はヘム型のチトクロムcd1であることが知られている。本菌から亜硝酸還元酵素およびヘムd1を精製し、また遺伝子破壊株の亜硝酸還元酵素抗体を用いたWestern blotting、hemed1および欠損遺伝子による相補実験の結果等から、nirFDLGHJEはhemed1の生合成に必要不可欠な因子をコードしていることを示した。またホモロジー検索の結果等からnirEはヘム合成の鍵酵素であるUroporphylinogen III methyltransferaseをコードしていると推定された。 オペロン中最下流に存在するnirNはチトクロム蛋白質をコードしていたが、遺伝子破壊により本遺伝子は本菌の脱窒に対して必要不可欠なものではなかった。 2.脱窒遺伝子群の発現調節機構の解明 緑膿菌のANR欠損株PAO6261株およびanr遺伝子を用いた相補実験により、本菌の脱窒遺伝子群の発現にはanr遺伝子産物が必須であることを証明した。
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[Publications] S.KAWASAKI: "Gene cluster of dissimilatory nitrite redactase from Pseadomones aeraginosa" J.Bacleriology. 179・Vol1(印刷中). (1997)
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[Publications] H.Arai: "Molecular Biology of Pseudomonas" ASM Press, 526 (1996)