1996 Fiscal Year Annual Research Report
市場開放後の日本酪農の地域展開と生乳需給調整の方法に関する理論的、実証的研究
Project/Area Number |
08456111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
永木 正和 鳥取大学, 農学部, 教授 (90003144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 太一 京都府立大学, 農学部, 専任講師 (60224953)
出村 克彦 北海道大学, 農学部, 教授 (70091551)
松原 茂昌 鳥取大学, 農学部, 教授 (70273886)
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Keywords | 生乳 / 需給調整 / 生産枠(クオ-タ) / 市場条理 / 産地間競争 |
Research Abstract |
2年間の継続研究の初年度研究を行った。 (1)遠隔地移出型酪農の九州と中山間地酪農の中国山地で、計画生産の実施過程、市場需給調整、そして経営実態・経営者意向に関する個別経営調査を実施した(加工原料乳酪農の北海道、都市型酪農の愛知・知多は平成9年度に実施する)。本調査は、特に、生産枠売買の当事者間の関係、売買成立要因、売買価格等におけるフォーマル・インフォーマル関係の実際過程、またフォーマルな関係としての農協の役割に注目しつつ、生産枠の移動(供給、需要)を引き出す要件、および生産枠売買成立条件を探るものである。そのデータ・ファイルを作成し、一次分析を行い、研究成果報告として発表した。 (2)西欧で実施されている生乳生産調整の方法を文献レビューした。その仕組みがもたらす個別経営や地域農業への経済的効果功罪を評価し、わが国との背景条件の相違やわが国で実施する上での課題を整理した。 (3)広域需給調整の体制(いわゆる「地域ブロック化」)が先行的に進んでいる九州地区、北海道地区での域内需給調整、計画生産の進め方に関する調査を行い、小地域内の生産枠流動化調整、ブロック内生産意向量とブロック内市場需給調整、全国連再委託方式による全国需給調整の機構、調整主体や既存組織(指定生産者団体、農協)の役割について考察している。 (4)従来の地域間需給均衡の計量的な接近モデル「空間均衡分析」は、生産物の地域間交易の方式を示すものであったが、生乳の流動化と生産枠の流動化の、いわば2財の地域間交易の空間均衡を得る数学モデルを開発中である。
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Research Products
(2 results)