1997 Fiscal Year Annual Research Report
浚渫ヘドロを盛土材料とした場合の圧密・圧縮特性に関する基礎研究
Project/Area Number |
08456119
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤井 弘章 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (70033264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 伸一 岡山大学, 環境理工学部, 講師 (30198501)
島田 清 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (20123234)
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Keywords | ヘドロ / 圧密 / 脱水ケーキ / 遠心載荷 / 模型実験 / 逆解析 / 体積圧縮係数 / 透水係数 |
Research Abstract |
日本の河口近くの多くの湖沼にはヘドロが堆積し環境問題となっている。そこで,近年その解決策としてヘドロの浚渫が実施されているが,浚渫されたヘドロの処理が問題となっている。本研究は,浚渫されたこのヘドロの有効利用に関する物であり,特に,岡山県児島湖を対象にしている。本研究は,これを建設材料として,特に盛土材料として利用する場合のヘドロの挙動に関して基礎的な考察を行おうとするものである。特に,ヘドロの強度変形特性を適切に評価できる力学モデルを構築することを第一の目的とする。 浚渫ヘドロを盛土材料として利用する場合,次のような問題点が生じる. 1.浚渫ヘドロは,浚渫後一旦,圧縮・脱水され,脱水ケーキにされる.それが再び盛土材料として利用されるため,圧密初期には粒状体としての挙動を示す.圧密に伴い,脱水ケーキが破壊され,盛土は徐々に連続体としての性質を示すようになる. 2.ヘドロは化学組成が複雑である.特に,ヘドロは浚渫の際,凝集剤が投入され,これが挙動をより複雑なものにしている. 本研究の目的とする力学モデルは,このような粒状体から連続体への変化,化学成分の影響を的確に表現できるものでなければならない. 9年度の研究では,ヘドロを材料として,遠心載荷装置を用いた自重圧密実験,標準圧密実験,実験土層を用いた1g場の模型実験を実施した.遠心載荷,土層模型実験から得られる時間一沈下曲線に圧密逆解析を適用し,模型地盤における体積圧縮係り数と透水係数を逆算した.その結果,これら3つの異なる実験を通じて,ヘドロ脱水ケーキの次の性質が実験相互間の矛盾なく明らかにされた. 1.脱水ケーキによって作成された地盤の圧縮特性は,圧密圧力の影響が支配的である. 2.脱水ケーキによって作成された地盤の透水特性は,脱水ケーキの粒径が支配要因となる.
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Research Products
(1 results)