1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08456144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡崎 克則 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90160663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜田 宏 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10109506)
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Keywords | ウシヘルペスウイルス1型 / 細胞性免疫 / T細胞 / エピトープ / 標的細胞 / エフェクター細胞 |
Research Abstract |
ヘルペスウイルスのT細胞標的抗原は細胞性免疫を賦活化させることにより本ウイルスの特徴である潜伏感染からの再活性化を抑止することが期待される。本研究ではこのようなヘルペスウイルスT細胞標的抗原の分子構造を解明するため、ウシヘルペスウイルス1型(BHV-1)主要糖蛋白のうちgB、gC、gDの3種を用いてT細胞標的抗原エピトープの解析を実施している。 約2週令のホルスタイン雄牛6頭から精巣を摘出して初代培養細胞系を確立し、標的細胞として使用するまで液体窒素に保存した。5〜6か月後、BHV-1 Los Angeles株10^5PFUを各牛に経鼻接種した。何れの牛も数日間にわたるウイルス排泄ならびに有為な抗体上昇を示し、感染が確認された。各々の牛から末梢白血球を採取し、エフェクター細胞として用いるまで液体窒素に保存した。 gB、gC、gD遺伝子ならびに各々を3〜4分割した遺伝子断片に6XHisタグを付加してT7 RNAポリメラーゼプロモーター下流に挿入し、発現プラスミドパネルを作出した。これらをヒトサイトメガロウイルス前初期遺伝子プロモーター下でT7 RNAポリメラーゼを発現するバキュロウイルスAcCAT7を接種した前出の牛初代精巣細胞にトランスフェクトし、種々の標的細胞を作出した。現在、抗6XHisタグ抗体をプローブとして各々の抗原分子の発現を確認中である。
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Research Products
(1 results)